【黒澤楽器店 小野寺将也部長】 〈EC売上高20%増の25億円に〉テレビ通販など新しい企画に挑む

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ブライアン・メイモデルのギターを手にする小野寺部長

ブライアン・メイモデルのギターを手にする小野寺部長

 楽器販売の黒澤楽器店(本社東京都、黒澤友広社長)は、アーティストのライブでの物販と通販用フリーマガジンなどでECの売り上げを伸ばしている。昨年12月から、BSフジと共同企画したテレビ通販も開始している。前期のEC売上高は前期比20%増の25億円。ECとリアル店舗を融合させた戦略、アーティストとのつながりを生かした企画など、成長を続けている同社の戦略について小野寺将也部長に聞いた。

 ─20年2月期決算はどう見込んでいますか。
 今期から決算期が1月から2月に変わりました。増税の影響により、前年より緩やかな成長を見込んでいます。アーティストのライブ会場での物販に、ECサイトで商品を購入できるQRコードを導入したり、ペイペイなどのキャッシュレス決済を導入しています。通販用フリーマガジンの浸透も成長と増収要因だと考えています。
 ─目新しい企画は行いましたか。
 昨年の12月から20年3月31日までの限定で、BSフジと共同でテレビ通販を始めました。1月25日から世界的ロックバンド「クイーン」による日本ツアーが開催されます。06年から「クイーン」のギタリストであるブライアン・メイが使用しているギターと同じモデルを、当社が日本国内唯一の代理店として販売しています。
 今回、「クイーン」の来日に合わせて、テレビ通販という形式で限定190セットを販売することになりました。1月10日から4回に分けて、毎週金曜日の夜11時55分から、5分限定で通販番組の放送を行います。テレビ放送だけでなく、BSフジのECサイトからも購入が可能になっていますので、ファンを中心に多数の購入を期待しています。


■物販とECを連動

 ─昨年はどんな手応えがありましたか。
 春先から9月までの販売は非常に好調でした。当社は10年から、アーティストのライブ会場で物販を行っています。物販で販売している商品の中には、当社だけが代理店登録を行い、ECサイト限定の商品も多く販売しています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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