【Koala Sleep Japan アダム翔太マーケティングマネージャー】〈驚異的なスピードで売上高拡大〉/豪州販促を日本向けにアレンジ

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 寝具のマットレスをメインにD2Cで販売するKoala Sleep Japan(コアラスリープジャパン、本社東京都)は17年10月にECサイト「Koala.com」を開設した。EC売上高は創業以来毎月、前年同月比で10%以上の増収を記録し続けているという。同社の本国は豪州。豪州では、15年に創業した。約2年で数十億円の売り上げを達成。驚異的なスピードで売上高を拡大させてきた。その勢いのまま17年10月に、日本に上陸した。豪州で培ったマーケティングノウハウを、日本向けにアレンジし販促を展開している。SNSを中心とした動画広告で認知拡大に取り組んでおり、期間限定のポップアップストアなども展開。「印象を残す」ことに注力してきたのだという。日本でのマーケティングを担当しているアダム翔太マネージャーに日本での戦略について話を聞いた。

■返品保証が武器

 ─日本に来てはや2年が経過したが近況は。
 毎月、前年同月比10~15%の増収で推移している。動画広告を中心に認知拡大に取り組んだことが増収という結果につながっている。当社には二つの武器がある。武器の一つは、当社がメーカーであることだ。メーカーが直販事業として販売しているため、中間流通のマージンがなく、安い価格でユーザーに提供できる。もう一つの武器は、商品の保証として、120日間のトライアル期間を設けていることだ。商品が自分に合わない場合は、購入後120日以内であれば、使用後の商品であっても返品を受け付けている。価格と保証の両面から、購入の意思決定をしやすくしている。
 これまでに購入したユーザーのコメントや評価は、ウェブ上で確認できるようにしている。当社の商品やサイトは現在のところ、ありがたいことに高評価をいただいている。高評価はサイトの「信用」の指標になる。こうした指標を基に、ユーザーが当社を選んでくれることも、当社にとっての武器だと感じている。


■睡眠の「質」を訴求

 ─なぜ日本にローンチしたのか。
 日本は海外と比べて睡眠時間が少なく、そこにマーケットの勝機があると感じたからだ。日本と豪州では、マーケティングの手法が似ているところもある。豪州で培ったノウハウを日本向けにアレンジすれば、商機につながると考えた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月19日号で)

〈プロフィール〉
アダム翔太氏
 日本法人の立ち上げを担当。肩書はマーケティングマネージャーだが、日本法人の実質的な社長として日々活動。現在に至る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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