【新型コロナ禍】 菓子EC企業で増収目立つ/BtoBは取引店の減収で低調か

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家庭で菓子作りができる「タルト型用押し型セット」

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、菓子・スイーツを取り扱う企業がEC売り上げを伸ばしている。チーズケーキが主力のケイシイシイ(本社北海道)、菓子材料ECのcotta(コッタ、旧社名タイセイ)は、3月のEC売り上げが前年同月実績より30%以上の増収となった。フルーツの新宿高野(本社東京都)や、和菓子の鼓月(本社京都府)なども、ホワイトデーの需要も合わさって業績が伸びている。ただ、取引店舗の売り上げ減により法人向け販売では減収も目立ち、早急な対応に追われている。

 チーズケーキブランド「ルタオ」のケイシイシイの3月のEC売り上げは、前年同月実績より3割増となった。自宅で過ごしている人たちの消費が増えたとみる。同社は20年から、楽天への広告投資を強化しており、ホワイトデー商戦に向けて、モール内で商品検索の結果が上位になるようにしたことも増収要因となった。
 ケイシイシイのダイレクトマーケティング部の西尾雄介マネージャーは、「しばらくこのような状況が続くと考えている。母の日商戦での売り上げも前年実績より30%増を見込んでいる」と話す。
 20年3月期のEC売り上げは、前期比1割増になる見通しだ。


■コッタは3割増収に

 菓子材料EC企業は、外出自粛要請やテレワークの広がりで自宅にいる時間が増えた人のニーズを捉えているようだ。家庭にいる時間が増えたことで、家族や子どもと一緒に菓子作りをする人に向けて、菓子作りのセット商品の販売やレシピ動画の政策に積極的に取り組んでいる。
 業界大手コッタは、家庭で菓子作りができる「タルト型用押し型セット」や、除菌効果が期待されているオリジナル除菌水「アクアサニター」などの販売が好調だ。3月のEC売り上げは、前年同月実績よりも3割増収となる見込みだ。
 3月27日に追加された、インスタグラムの新機能である「おうち時間」も活用している。これは、ストーリーズに専用のスタンプをつけると、フォローワー以外の人の投稿も見ることが可能になる機能で、幅広い人に商品情報を配信できるとされている。コッタは、この機能で自宅にいる人に対し、認知拡大を図り、インスタグラムにおける投稿のPV数が通常月より6割アップしたという。


■ホワイトデーも底上げに

 京菓子をネットで販売する鼓月では、

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月9日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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