スタートトゥデイ/試験的に送料〝自由化〟/「収益への影響は軽微」と観測

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購入者が0円〜3000円まで送料を決定できる

購入者が0円〜3000円まで送料を決定できる

 スタートトゥデイは10月1日、ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」において顧客が商品の配送料を決定する新サービスを開始した。まずは試験的な取り組みとして行う。コスト増により、利益が悪化するような事態になった場合は中止するというが、「(収益に)大きな影響はないと見ている」(広報)と話す。EC各社が配送料を値上げする中、業界初のサービスで顧客の取り込みを図る。
 同社の配送料はこれまで、購入代金が4999円以上の場合は無料、49998円以下の場合は399円を徴収していた。新サービスでは、購入時に顧客が配送料を0~3000円まで自由に設定できるようにした。設定しない場合は400円を徴収する。
 同社は「これまではお客さまのご都合を聞くことなく送料をこちらで決めていた。お客さまの気持ちや懐事情に合わせて送料を決めていただけるようにした」(同)と言う。さらに、「気持ちの部分では(社長の)前澤がツイッターでコメントしたように、『運ぶ人と受け取る人との間に、気持ちの交換が生まれれば』という思いもある」(同)と話す。
 同社は12年11月、「ゾゾタウン」において全品無料配送サービスを開始したが、14年10月には3000円未満は送料を課す料金体系に変更。15年10月には送料を無条件に無料化する有料会員サービスを開始したものの、今年7月に有料会員サービスを終了した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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