《総力特集”ファッションEC”》「ゾゾタウン」頼り明らかに/ファッションEC売上TOP100発表

 本紙は初めて、「ファッションEC売上高ランキング」をまとめた。1位はリアルでも国内で最大規模の売上高を誇るユニクロだった。上位企業の多くはファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」で大きな売り上げを上げている。各社はオムニチャネル(オムニ)の観点から自社サイトを強化したいが、それを実現できている企業は少なく、「ゾゾタウン」に頼らざるを得ない現状も見えてきた。

 ファッションEC実施企業の売上高ランキングとともに、ファッション関連ECモールの流通総額ランキングも発表した。モールの1位は「ゾゾタウン」。2位の丸井とは10倍の差をつけている。
 アパレル大手企業の多くは、「ゾゾタウン」がEC事業の成長エンジンとなっている。オムニ化を進めるには自社サイトに顧客を集めたいが、オンラインでの「ゾゾタウン」の影響力は圧倒的だ。
 ファッションアプリ開発のスタイラー(本社東京都)の小関翼CEOは、「あるアパレル企業のゾゾタウン担当者は『クーポンを打たないと予算を達成できないが、クーポンを打つと赤字になる』と頭を抱えていた」と話す。
 アパレル各社のEC担当者は、オムニ化の流れが加速する中、高いEC売上高の目標を課せられている。目標達成のためには「ゾゾタウン」に頼らざるを得ない企業もあるようだ。

■自社サイト比率が向上

 リアルとネットの相互利用をうまく促し、自社ECサイトの売り上げを着実に伸ばしている企業もある。
 ベイクルーズは16年8月期の自社サイト比率は44%だったが、「直近6カ月間の自社サイト比率は53%まで高まっている」(上席取締役EC統括事業支援統括・村田昭彦氏)と話す。
 モールではクーポン施策に頼らず、商品力で勝負。自社ECサイトではリアルとネットのサービスを統一化し、顧客がどちらのチャネルも使いやすい環境を構築している。
 あらゆるチャネルで顧客が気持ち良く利用できる本質的なサービスを追求できるかが、今後の成長の鍵となりそうだ。


〈調査方法〉
 ファッションEC売上高ランキングは、16年8月~17年7月の間に迎えた決算期におけるファッションEC事業の通期売り上げを基に作成。実店舗、商品卸、カタログ通販、その他の事業を行う企業にはネット通販の売上高を聞いた。

〈表の見方〉
 ◇「※」は本紙推定、「-」は不明か算出不能、「▲」はマイナス。
 ◎の付いた企業の注記は次の通り。
 ◎TSIホールディングス=グループ合計のEC売上高。
 ◎ベイクルーズ=グループ合計のEC売上高。
 ◎ニッセン=決算期変更に伴う変則決算。15年12月~17年2月までの14カ月間の売り上げ実績を掲載。


・多様なオムニ戦略
ベイクルーズ、三陽紹介、MARK STYLER、ウサギオンライン、ピーチジョン、ラコステジャパン

・モール活用で勝負
mighty、ビー・ビー・アイ、夢展望

・システム刷新で成長
デイトナ・インターナショナル、ジョンブル

・【テーマ別】最新トレンド
動画/ライブ配信、人工知能(AI)、サイズレコメンド、スマホアプリ
《インタビュー》スタイラー 小関翼 CEO

・有力支援サービス
ecbeing、ジオシス、AMS、3rd、w2ソリューション、ビジネスサーチテクノロジ
(続きは、「日本ネット経済新聞」10月5日号で)

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