【BtoBーEC支援】ラクーン「Paid(ペイド)」導入事例1/導入先:ホームテイスト「商材王.COM」/後払い決済導入で利便性向上

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 BtoB向けに家具やインテリア商材を卸売りするBtoBサイト「商材王.COM」を運営するホームテイスト(本社兵庫県、柴田治社長)は、10年4月にECサイトを立ち上げた。
 ホームテイストは、今年で創業20周年を迎える。従来から、ホームセンターや大手家具店を中心に卸売りを行ってきたが、ここ数年、ECで家具を販売する企業が増えていることに伴い、「商材王.COM」を立ち上げた。
 会員数(5月31日現在)は5000社に上り、月100社前後のペースで増加。会員の9割をBtoCのEC企業が占める。アパレルや家電、健康食品を販売するモールなどに出店するEC企業も目立つ。中には、住宅関連企業といった異業種が、展示会場に設置するための家具として購入することもあるという。最近では、家具を主体に販売するEC以外からの会員登録が多いという。
 取扱商品数は計1100品目。全体の86%が自社ブランドで、中国、ベトナム、マレーシア、インドネシア、タイなど東南アジアなどに委託工場を持つ。「商品数では業界ナンバーワンではないか」と自信を示している。
 新規会員の獲得は、SEO対策やリスティング広告が中心。ユーザーからの紹介による登録も多く、セミナーを開催することで認知を高め、会員登録につなげている。セミナーでは、ECで家具を販売する導入に向けたノウハウを交え、基本的な知識を得てもらうことを目的としている。
 既存会員に対しては、在庫報告や新商品の情報などをメールマガジンで定期的に配信している。また、商品をECサイトに登録する作業を代行するサービスも無償で提供。運営スタッフへの作業負担を軽くすることで、仕入れた後の販売に注力できるように工夫している。
 今後は、取引先との接点をさらに増やすため、リアルイベントへの出店も検討する。

■導入で業務効率改善

 決済手段には「ペイド」を導入している。従来は決済手段を銀行振り込みだけとしてきたが、その後、クレジット決済、ラクーンが提供する「ペイド」などの後払い決済を導入することで、利便性を高めた。
 ある後払い決済サービスを利用していたが、個人事業主なども含む発注先の与信管理について、取引商品ごとに自社で行う必要があり、代金回収にリスクも抱えていた。人的なコストを踏まえ「ペイド」を導入することに決めたという。
 決済金額では、1000万円を超える案件もある。与信管理のほか、「ペイド」は代金回収や請求書発行まで代行するので、「人的コストと回収リスクを大幅に改善することができている。満足度は高い」と話している。

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