【関西テレビハッズ 小川隆之取締役】売上はコロナ前の規模に落ち着く(2024年2月8日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 関西テレビ放送のグループ会社でテレビ通販事業などを展開する関西テレビハッズ(本社大阪府、中英和社長)は、売り上げは開示していないが、コロナ禍の2桁増の成長は止まっているという。小川隆之取締役は前期(23年3月期)の売り上げを振り返り、「確かにコロナ特需のような驚異的な売り上げの成長は止まっているが、だからといってコロナ前の売り上げよりも下がっているというわけではない。コロナ前の売り上げに戻っただけで異常な成長が収まった形だ」と説明する。小川取締役にテレビ通販事業の取り組みや、今後の展望について聞いた。

 ─今期のテレビ通販企業は増収を維持するのに苦戦している企業が多い印象だ。貴社はどうか。
 確かに前期(23年3月期)を振り返っても、2桁増の増収は達成できなかった。だがここ数年を振り返ると、今期の売り上げはコロナ前と比較して下がってはいない。コロナ前と同水準の売り上げは維持できている。個人的な実感だが、「思ったよりも売り上げは下がらなかった」「購入者は変わらずいるな」と感じている。
 ─売り上げがそこまで下がらなかった理由は。
 番組で見ると、平日の正午に放送する番組の購入ボリュームは大きくないが、毎週金曜の深夜に放送する「真夜中市場+ハイヒールの本音でイイすぎます」の視聴数や、その視聴者の商品購入数などは好評だ。良い番組を作ることで、それを見て商品を購入する人が増えることは変わらない。


■台本なしの番組進行

 ─「真夜中市場+ハイヒールの本音でイイすぎます」は、なぜそれだけ多くの人に見られているのか。番組作りなどを含めて伺いたい。
 それはMC(ハイヒール)の2人が本音で感想を述べるからだ。この番組は台本がない。一般的にはテレビ通販番組は、台本を用意して、それに合わせて番組を進行する。でもこの番組はそうではない。MCのトーク力とリアルな感想を大事にしている。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月8日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ