【インタートレードヘルスケア 内藤敏裕代表取締役】 〈ハナビラダケを生産・販売〉健康食品事業者に原料供給

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 金融ソリューション事業を手掛けるインタートレードの子会社で、機能性キノコ「ハナビラダケ」の生産・販売を行うインタートレードヘルスケア(本社東京都、内藤敏裕代表)が、ハナビラダケの原料供給を積極展開している。「健康食品を取り扱っている事業者に供給していきたい」と語る内藤代表に、ハナビラダケの特徴や取引条件などを聞いた。

■確かなエビデンス

 ─親会社は上場している金融システム会社だ。その子会社である御社が、ハナビラダケの原料を取り扱う理由は。
 親会社の創業者が今から14~15年前、生活習慣病にかかった。そのときに夫人の提案でハナビラダケを毎日摂取していたら、すっかり体調が良くなった。すごく実感があったので、海外の文献を調べたり研究したりして、小さなビニールハウスのようなものを作り、ハナビラダケ栽培のまねごとみたいなことを始めた。今後は高齢化も迎えるし、健康寿命が大事になって来る時代になる。金融システムとは違う道になるけれども、ハナビラダケの事業化を考えてみようということで、ヘルスケア事業を立ち上げた。
 ─ハナビラダケの特徴は。
 幻のキノコといわれているほど高価なものだ。山梨・身延町に自社工場を作り、安定的に栽培している。ハナビラタケに注目しているポイントは三つある。まず女性のための確かなエビデンスがあること。二つ目はターゲットがはっきりしていること。そして三つめが他社ではまねできない差別化という点だ。
 ─女性のためのエビデンスとは。
 当社と東京女子医科大、産業技術総合研究所の3者で共同研究を始めている。その成果で分かったものが、ハナビラダケのエストロゲン様活性というものだ。エストロゲン様活性とは、エストロゲンと同様の作用を発揮するということだ。エストロゲンとは、いわゆる女性ホルモンだが、女性らしい体型を作ったり、美肌効果、自律神経の調整、骨を丈夫にしたりするなどの役割がある。女性は30代をピークとして徐々にエストロゲンの分泌が落ちてくる。それによって、更年期症状が出てくるとともにカルシウム不足になる。共同研究の結果、悪い細胞増殖活性がないサイレントエストロゲンの作用があることが分かった。サイレントエストロゲンという女性のための確かなエビデンスがあり、このことは学会でも発表している。


■成分を特許申請へ

 ─二つ目のポイントとなるターゲットが明確というのは。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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