【〈新報酬プランは完成形に〉サンライダー・ジャパン・インク 堺谷公晴日本支社長】ツール、ウェブサイトの刷新急ぐ

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 ハーブを主原料にする栄養補助食品、飲料などをネットワークビジネスで販売するサンライダー・ジャパン・インク(本社東京都)の日本支社長として昨年11月、堺谷公晴氏が就任した。堺谷支社長は、マナテック・ジャパンなど外資系NBでの長いキャリアを持つ。今年2月に新報酬プランを導入、3月1日にはオープニング・イベントを開催し、テイ・フー・チェン会長、オイ・リン・チェン社長の2人の創業者をはじめとする米国本社の幹部が参加した。堺谷支社長に新報酬プランの概要や営業方針について聞いた。

 ーーーサンライダーの日本支社長に就任した経緯は。
 昨年9月くらいに打診を受けた。その当時、知人たちから口々に「もっといろんな会社を経験したほうがいいし、今が時期としてはベストだ」と言われていた時期でもあった。内部昇格してGMにという線もなくはなかったが、その選択は取りたくなかった。自分で切り拓きたいと考えていた矢先の誘いだったのでタイミングとしてベストだった。テイ・フー・チェン会長と日本で面談し、最終的には米国本社のハード面を自分の目で見て入社を決意した。


■小回りの利く生産体制備え

 ーーー米国本社をご自身の目で見た感想は?

 米国カリフォルニア州トーランスというロサンゼルス空港から車で30分くらいのところに本社と工場がある。非常に大きな建物だと聞いてはいたが、入社する前は正直なところ、きちんと稼働しているのか半信半疑だった。実際に現地に行ってみると、非常に大きな工場があって、しかも医薬品レベルのものを製造できる施設だった。ラインもきちんと動いていてスタッフが行き交う活気のある工場だ。
 現在、グローバルで42カ国・52地域に展開し、製品は栄養補助食品をはじめ化粧品、日用品、トイレタリーなど約400種類。それらを全て自社の工場で生産している。OEMの場合、一部処方を変更するだけでもかなりの時間と労力を費やすが、自社工場なのでスムーズに事が進む。非常に小回りが利く生産体制で感心した。
 もう1点、米国本社の幹部が日本市場についてどういった認識を持ち、どう見ているのかを見極めたかった。本社に足を運んでいろいろ見聞きした結果、スタッフは100人くらいで優秀な人が多く、ファイナンスも優秀なスタッフで固めている。ホテル事業など多角化を進めていることもあるのだろう。

 ーーーサンライダーの製品は他社製品と何が違うと感じているか。

 良い製品を販売しているNBはたくさんある。しかしサンライダーの場合、テイ・フー・チェン会長は薬学士で世界的に著名なハーブ研究家で、オイ・リン・チェン社長は米国で医師の資格をもっており、創設者の二人がドクターという会社は珍しいと思う。そして決定的に他社と異なるのは、東洋医学と西洋医学の融合で開発した製品だということ。「再生の哲学」が製品開発の根本にある。
 ─本社の整備された体制、差別化された製品があるにもかかわらず、日本のサンライダーが成長軌道に乗れなかった要因についてどのように分析しているか。
 古参の会員と話し合う中で感じたのは、報酬プランを変えすぎたことが混乱を招いたと思う。それも小手先のマイナーチェンジが目立つ。今年2月に導入した新報酬プランは、その反省に立って組み立てたもので、完成形ともいえる。トップリーダーが相応の収入を得られるようになった。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月15日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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