新日本製薬/売上目標500億円/中計策定、新規事業に積極投資(2021年11月18日号)

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 オールインワン化粧品の通販事業を展開する新日本製薬は11月12日、25年9月期を最終年度とする4年間の中期経営計画(中計)を明らかにした。最終年度の連結売上高目標は500億円に設定。既存事業へのマーケティング投資で基盤を固めるほか、新規事業にも積極投資することで業容拡大を狙う。
 新中計「VISION2025」では事業拡大に向けて、(1)データベースマーケティングの強化(2)海外展開の加速(3)ヘルスケア事業の開発と育成(4)新商品・新サービス開発─などに取り組んでいく。
 中計最終年度に設定している連結売上高500億円の内訳は、化粧品事業で売上高400億円、ヘルスケア領域で100億円を計画している。
 化粧品領域では既存の「パーフェクトワン」で売上高約380億円(このち海外売上高は約50億円)。20~30代世代をターゲットとした「パーフェクトワンフォーカス」で、売上高約30億円を想定している。
 「パーフェクトワン」の業容拡大には、マーケティング投資によって通販事業の新規獲得を強化。LTVの最大化に向けながら収益拡大を図っていく方針だ。
 「パーフェクトワンフォーカス」においては、20~30代の顧客を開拓するためにデジタルマーケティングへ積極投資。ドラッグストアを中心とした取扱店舗数も拡大する。新シリーズや新商品を開発する。
 ヘルスケア領域では、既存の健康食品以外に、ウェルネスフードやニューノーマル時代のサプリメント「ボディオーラ」、フェムケア領域、新領域としてスポーツ・予防医療などの取り扱いを視野に入れている。「ボディオーラ」とフェムケアで各10億円規模、それ以外はそれぞれ20億~35億円の売上高を想定している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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