ダスキン 21年3月期/家庭訪販事業が4.4%減/衛生関連製品は好調(2021年5月20日号)

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 ダスキンの21年3月期における訪販グループの売上高は、前期比5.1%減の1053億3900万円、営業利益は同24.3%減の87億7900万円だった。家庭訪販事業は、第1四半期(20年4―6月期)に新規顧客の獲得活動ができなかった影響から、同4.4%減だった。
 家庭向けダストコントロール商品は、主力のモップ商品の売り上げが、特に第1四半期に新規客を獲得するための積極的な営業活動が実施できなかったことや、既存客の商品交換時期の延期が発生したことで減少した。一方で、感染リスクの低減など衛生意識の高まりを受けて除菌・抗菌ニーズは増しており、富士フイルムと共同開発した洗浄・除菌・抗菌ができる「TUZUKU 持続除菌洗浄剤」は好調に推移し、「アルコール除菌剤」の売上高は同72.3%増だった。
 役務サービスでは、「エアコンクリーニング」が同19.2%増と好調だったが、「家庭用空気清浄機」は同30.0%減、「家庭用フィルター」が同4.8%減だった。
 化粧品や健康食品を販売する「ヘルス&ビューティ(H&B)事業」の売上高は同17・7%減だった。
 また、販売に注力している「浴室用浄水シャワー」は、積極的なテレビCM、ウェブ動画配信などが奏功し、売上高は同41.8%増と好調だった。
 ウェブ会員サイト「DDuet(ディー・デュエット)」の会員数は前期に比べ22.2%多い123万7000人に増加した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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