サニックス/汚泥から燃料の実証試験/北九州・ひびき工場で

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 サニックスは21年3月、産業廃棄物(有機性廃液)の浄化処理過程で発生する汚泥から、バイオマス燃料を製造する実証試験を開始する。23年度に事業化する計画だ。
 バイオマス燃料は、石炭の二酸化炭素排出量と比べると、年間で最大1万1060トンの排出削減に貢献するという。一般家庭に置き換えると、約6420世帯分の年間排出量に相当するとしている。
 実証試験を行うのは、福岡・北九州市にある同社の廃液処理施設「ひびき工場」。汚泥から燃料へ変える工程は、有機性廃液を脱水処理した時に残る汚泥を脱塩・乾燥し、化石燃料に代わる固形燃料にするものだという。
 同工場では18年から、飲食店の厨房廃液から油分を濃縮し、再生油製造事業を実施している。化石燃料の代替燃料として、すでに市場に流通させている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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