ファンデリー 20年中間期/通販売上は13%減に/コロナで新規獲得が不振

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 生活習慣病などに対応した栄養調整弁当の通販を手掛けるファンデリーの20年4―9月期(中間期)におけるMFD(通販)事業の売上高は、前年同期比12.9%減の13億5539万円だった。新型コロナの影響で医療機関の外来患者が減少し、新規顧客が伸びなかった。減収に伴い、営業利益は同9.0%減の3億656万円となった。
 医療機関を介した新規顧客の獲得が振るわなかったほか、出展を予定していた学会などの中止も響いた。定期購入サービス「栄養士おまかせ定期便」への提案を強めたが、思うように進まなかった。
 定期購入サービスの会員数は8048人。昨年に引き続き、減少傾向となっている。
 新規会員獲得は、紹介ネットワークの強みを生かした事業モデルに原点回帰して、巻き返しを図る方針。
 前年の中間期には、テレビ番組で「ミールタイム」が紹介された影響で新規顧客と販売数が大幅に増加していた。
 今年中間期にはCID事業を開始。今年7月に開始した食事宅配サービス「旬をすぐに」をMFD事業から分離し、CID事業として独立した。新商品の発売に合わせたライブ配信など、今後はユーチューブを活用した販促を行う。


■通期予想を下方修正/営業利益は6億円超

 中間業績の発表とともに、通期業績予想を下方修正した。MFD事業の売上高は前回予想を4億9900万円下回る28億2900万円、営業利益は5500万円下回る6億7200万円とした。
 食事宅配サービス「旬をすぐに」を展開するCID事業は11億8000万円下回る2000万円に、営業損失は約7億円悪化して9億5400万円の赤字の見通し。
 「旬をすぐに」は今年7月にスタートした。当初の予定よりも販売開始が遅れた。
 連結売上高は16億7800万円下回る33億5000万円に。利益はいずれも赤字に転換する見込み。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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