シーボン/顔マッサージで創造性向上/顔面への刺激が及ぼす影響を研究発表

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 化粧品のサロン販売を手掛けるシーボンは9月14日、顔面部の経穴(ツボ)への針刺激と圧刺激(フェイシャルケア)が心身に及ぼす影響を比較・検証した研究結果を発表した。研究結果によると、圧刺激によるフェイシャルケアでは、脳の創造性の向上が示されたという。リラックス効果だけでなく、心身の自覚症状を緩和させることも発見したとしている。
 同研究成果は、全日本鍼灸学会の学術大会で、「顔面部経穴への刺激が心身に及ぼす影響~針刺激とフェイシャルケアの比較~」と題して、シーボンが発表した。19年2月から3月にかけて、健康な50代の成人女性10人を対象に、針刺激群とフェイシャルケア群に分けて、心拍測定や唾液中因子測定を行った。創造性テストなどの課題の実施時の、脳血流動態測定なども実施した。
 針刺激とフェイシャルケアの効果の共通点として、(1)身体と気分状態の自覚症状の改善(2)肌触り時の左側前頭前野の脳血流の有意な増加(3)心拍数の減少─の三つが確認された。
 フェイシャルケアについては、フェイシャルケア群において(1)唾液中のオキシトシンの濃度の増加(2)創造性テスト課題時における、左側前頭前野脳血流の有意な増加─などが確認されたとしている。
 シーボンは今回の研究結果を、製品やサービス提供に生かすとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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