新日本製薬 19年10月―20年3月期/営業利益24%減に/上期に広告投資も計画通り

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 化粧品の通販を手掛ける新日本製薬が5月13日に発表した19年10月―20年3月期(中間期)決算は、営業利益が前年同期比24.1%減の10億9800万円だった。下期の売り上げ拡大に向け、上期に広告投資を配分したため営業減益となったが、計画通りに推移したとしている。
 売上高は前年同期比1.7%増の168億3400万円だった。内訳は化粧品の売上高が同3.5%増の154億9800万円、ヘルスケア商品の売上高は同15.0%減となる13億3500万円だった。
 チャネル別の売上高は通信販売が同1.1%増の154億3100万円、直営店舗・卸売販売が同10.8%増の11億500万円、海外販売は同2.5%増の2億9600万円だった。国内外のEC売上高は、同20.2%増の16億1200万円となり2桁増収だった。
 通販を中心に、主力商品である「パーフェクトワン オールインワン美容液ジェルシリーズ」の売り上げが堅調に推移。外部ECモールで広告投資を増やしたため、売上高は拡大した。
 返品調整後の売上総利益率は84.9%となり、前年同期比0.6ポイント減少。売上高販管費率は78.4%で同1.7ポイント増加した。上期の広告宣伝費は同8.9%増の53億1700万円だった。
 経常利益は同22.3%減の11億300万円、四半期純利益は同20.7%減の6億8500万円だった。
 新型コロナウイルスによる業績への影響は限定的と見ており、通期業績予想は据え置いた。20年9月期決算の見通しは、売上高が350億円、営業利益は31億5000万円、経常利益は31億3000万円、当期純利益は20億1000万円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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