ヤクルト本社/YL乳製品訪販が堅調に推移/連結業績は過去最高を達成

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ウェブ注文ができる「ヤクルト届けてネット」

ウェブ注文ができる「ヤクルト届けてネット」

 ヤクルト本社の18年3月期における、乳製品と化粧品の合計売上高は前年同期比3.5%増だった。ヤクルトレディ(YL)による宅配専用商品「ヤクルト400類」の販売本数は同2.4%増。1日あたり355万本が売れた。連結業績はアジアが好調で増収増益、過去最高を記録した。
 宅配チャネルは、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト400」と「ヤクルト400LT」について、既存顧客の継続飲用の促進と、新規顧客の獲得で新施策を展開した。YL数は584人減少したものの、18年3月期は好調を維持した。
 17年10月に、ウェブ注文ができる「ヤクルト届けてネット」を関東地区限定で開始。その後、東北や甲信越にエリアを広げ、開始から8カ月間で約1万件を受注した。オートロックマンションに住む住民が注文全体の3分の1を占め、スマホからの注文は全体の7割を超えたという。
 19年3月期中には、東海・関西エリアへの進出を計画。全国に対象エリアを広げる。本格的なプロモーションも始めることで、3年後に4万3000件の受注(年間で新規申込)を目指している。
 化粧品は、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」に重点を置き、基礎化粧品の主力ブランドである「パラビオ」「リベシィ」「リベシィホワイト」を中心としたカウンセリング型訪問販売を継続して展開する。17年6月には植物由来のオリジナル成分「水丁香エキス」を新たに配合した「リベシィ」シリーズをリニューアルした。さらに、17年11月には乾燥による小ジワを目立たなくするクリーム状美容液「エジティックス モイストリペア エッセンス」をリニューアル発売。その結果、化粧品売上高は同1.9%増の64億7700万円だった。
 松井裕一郎宅配営業部長は「YLの平均月収が10万円を超えたことで、満足度が向上し、離職防止につながった。19年3月期は引き続き人材確保に力を注いでいく」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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