〈ファッションECモール〉 ゾゾ独走でも革命断行/後続モールは巻き返しの一手

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スタートトゥデイは3つの革命を実施

 ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を展開するスタートトゥデイは、商品取扱高で後続モールの10倍以上の規模を築き、独走状態となっている。前澤友作社長は「国内に甘んじず、世界を目指す。世界中でファション革命を起こす」と意気込む。全身採寸スーツを生かしたプライベートブランド(PB=自主企画)商品を本格展開し、21年3月期の商品取扱高を7150億円にまで拡大する計画だ。後続モールは巻き返しを図るためにさまざまな手を打っている。ロコンドとマガシークは競合ながらも提携し、品ぞろえを補完。クルーズは現在の約5倍にあたる商品取扱高1000億円に達するまで利益をすべて投資する方針を発表した。

■さらに差が広がる

 スタートトゥデイの独走が止まらない。同社の18年3月期における商品取扱高は、前期比27.6%増の2705億4300万円と拡大している。
 後続のモール事業の18年3月期の商品取扱高は、「SHOPLIST.com(ショップリスト)」を運営するクルーズが同12.6%増の214億5500万円、「LOCONDO.jp(ロコンド)」を展開するロコンドが同18.4%増の94億9500万円だった。「MAGASEEK(マガシーク)」を運営するマガシーク(本社東京都、井上直也社長)の17年3月期の商品取扱高は、同15%増の181億円だった。
 規模が大きいスタートトゥデイの方が高い成長率を維持しており、差は開くばかりだ。


■ゾゾは3つの革命

 スタートトゥデイは国内のファッションEC市場でシェアを拡大するだけでなく、グローバル展開も加速する。7月初旬には世界72カ国でPB商品を発売する。
 「PB商品を成長させ、10年後にはオンラインSPA(製造小売り)で世界のナンバーワンになりたい。そのときには時価総額を5兆円まで拡大し、グローバルアパレル企業のトップ10に入りたい」(前澤社長)と話す。
 目標を達成するため、前澤社長はファッション業界に三つの革命を起こすと意気込む。
 一つ目の「服の買い方革命」は、あらゆるブランドの服を一度に検索でき、注文したら翌日に届くサービスを実現すること。現在の「ゾゾタウン」で半ば目標を達成できているとみている。
 二つ目は「服の選び方革命」。この革命のためには、自分に合った服が試着せずに自動的に届くサービスが必要だという。
 全身を採寸できる「ゾゾスーツ」を活用することで、自分の体型に合った服を検索できる「自分サイズ検索」を導入。さらに「おまかせ定期便」では、スタイリストや人工知能(AI)の知見を活用して、ユーザーに合った服を定期的に届けることができる。これらのサービスの精度を高めるとともに利用を促進したい考えだ。


■広告を収入源に

 三つ目の「服の作り方革命」は、PB商品「ゾゾ」によって実現を目指す。

(続きは、「日本流通産業新聞」5月17日号で)

サイズで検索できる「自分サイズ検索」は「服の選び方革命」の一環

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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