日本和装ホールディングス15年12月期連結業績/認知向上で業績が回復基調に/減収決算も黒字に転換

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展示会販売の実績

展示会販売の実績

日本和装ホールディングスの業績が回復基調にある。15年12月期連結業績における最終純利益は7100万円の黒字(前期は5億円の赤字)に転換した。全国29カ所の営業拠点を15カ所に統廃合し、約5億円のコストを削減。3年ぶりに有名タレントを起用したテレビCMを展開し、認知度を高めたことで新規受講生を約1万人獲得した。一方で、統廃合や展示会の規模縮小により売上高は2桁減収だった。
 連結売上高は前期比13・8%減の49億7800万円。減収の最大の要因は「14年12月に着付け教室の拠点を縮小した影響」(IR)だ。
 「無料きもの着付教室」の受講生募集は、女優の戸田恵子や田中麗奈を起用したテレビCMを放送。広告宣伝費は前年並みに抑え、認知度の向上と受講生の増加を図った。その結果、期初計画の1万人を超えるなど成果につながった。
 着付け教室内で行う販売会の売上高は、前期比横ばいの24億700万円、購入率は55・7%、購入単価は44万円だった。教室統廃合の影響で、参加人数が前年度に比べ2500人減少、開催回数は288回減ったものの、購入単価が6万円上昇するなど、販売効率は大幅に改善した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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