【23年版 化粧品訪販 売上高ランキング】 化粧品訪販市場規模は3279億円/実質成長率はマイナス2.6%(2023年6月29日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 本紙がこのほどまとめた「23年版化粧品訪販売上高調査」では、ランキング化した66社の合計売上高が3279億円となった。前年と比較可能な26社で算出した実質成長率は、マイナス2・6%となった。22年はコロナ禍が継続し、大手企業でも減収となった企業が目立った。訪販においてもネットワークビジネス(NB)においても、新規顧客獲得に苦戦して減収となった企業が多かったようだ。一方、中小規模のNBでは、大幅増収を記録するケースもあった。

■減収基調続く

 22年の化粧品訪販市場では、ポーラや日本アムウェイなど大手が減収となった。化粧品の売上高を明らかにしていない大手においても、減収傾向になった企業が多かったとみられる。
 化粧品訪販最大手のポーラの対面販売における化粧品の売上高は、本紙推定で500億円。ポーラの22年12月期における、訪販やサロン販売を含む「委託販売チャネル」の売上高は、前期比12.0%減の633億1500万円だった。化粧品の売上高が8割程度を占めるとみられる。
 ポーラの22年12月期においては、コロナのオミクロン株の流行などの影響により、サロンへの来店客が減少。販売拠点となるショップ数や、販売員であるビューティーディレクターの人数も減少したとしている。
 3位の日本アムウェイの22年12月期の売上高は、前期比4.3%減の208億1700万円だった。22年10月13日に、特定商取引法違反で6カ月間の一部業務停止命令を受けたことなどが影響したとみられる。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月29日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ