YU―WA 22年4―12月期/展示会販売、15%増収/「振袖」の販売が苦戦(2023年3月2日号)

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 YU―WACreation Holdings(旧京都きもの友禅)の22年4―12月期(第3四半期)における「和装店舗運営事業」の受注高は、前年同期比0.4%増の66億900万円、売上高(出荷高)は、5.0%増の63億1900万円となった。
 既存顧客を対象にした「一般呉服」の受注高は、21年秋に実施した大規模なツアー型催事に伴う反動減があったものの、積極的に催事を行ったことで、高額商品を中心に販売が好調に推移し、前年同期比15.0%増となった。
 「振袖」販売とレンタルは、レンタル志向やママ振袖(母親が成人式で使用した振袖)に帯や小物を現代風にアレンジして着用するスタイルがより一層強まっていることに伴う販売単価の低下や、物価上昇に伴う消費マインドの低下による来店客数の減少もあり、受注高は前年同期比35.0%減だった。
 利益面においては、売上総利益率は前年同期と比べ0.7ポイント改善し63.7%だった。
 販管費は、中期計画策定のもと前期に引き続き構造改革を進めており、損益分岐点売上高を引き下げる活動を推進している一方、「一般呉服」などの受注が好調に推移したことに伴う費用増加や、従業員の賃金引上げや賞与の増加に伴い、人件費が前年同期比で5.5%増加し、対売上高比は0.4%ポイント上昇した。「和装店舗運営事業」の営業利益は前年同期比10.5%増の4億7800万円となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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