〈原価1万円のコーヒーを500円で〉サザコーヒー 4日間のイベントを開催(2022年12月1日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
鈴木太郎社長

鈴木太郎社長

 ECや実店舗で高品質なコーヒーを販売するサザコーヒー(本社茨城県、鈴木太郎社長)は12月16日から4日間、「パナマ・ゲイシャまつり2022」を開催する。同社は、パナマコーヒー品評会で最高位を獲得したゲイシャコーヒー約45キログラムを、約2980万円という過去最高価格で落札。イベントでは、このゲイシャコーヒーを1杯500円から販売する予定だとしている。
 ゲイシャまつりは12月16日から4日間、サザコーヒーKITTE丸の内店で開催する。イベントでは、原価約1万円のコーヒーを500円から販売する予定だ。「イベントでは、今回落札したコーヒーのうち、約3分の1を販売するつもりだ」(鈴木社長)と話す。
 落札したコーヒーは、一般顧客だけでなく、事業者へも販売するという。「独占はしない。このおいしさを世界中で共有したい。共有しない事業者や、管理がずさんな事業者が落札すると、このおいしさが世界で共有されなくなってしまう」(同)と落札への思いを語る。
 一般販売の方法は未定とのことだが、ドリップバッグとして、ECや実店舗で販売すると思われる。同社の保存技術を生かし、少量を来年まで残すことにより、飲み比べイベントを開催したいという狙いもあるようだ。
 同社では、コーヒーの保存方法について日々研究を進めている。包装や封入の方法を工夫することにより、これまで1年だった賞味期限を3年まで伸ばした。現在はさらに研究を重ね、5年を目指しているという。「賞味期限の延長は、おいしさの維持だけでなく、事業展開の幅を広げるのにも役立つはずだ。卸先も受け入れやすくなるし、災害用の貯蔵品としての需要も出てくるかもしれない」(同)と話す。
 コーヒーの、高い保存技術も、「サザコーヒーからなら仕入れたい」と思われる要因といえそうだ。
 イベント初日の16日は、パナマの駐日大使であるカルロス・ペレ氏が店舗に招かれ、セレモニーが開催されるという。「パナマのコーヒーを長年落札してきたことが評価された。日本とパナマをつなぎ、『コーヒー界のすしざんまい』のような存在になっていけたらと考えている」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ