プレミアムウォーターホールディングス 21年4-12月期/売上高21.9%増の507億円超/製造原価の低減で営業益43%増 (2022年3月10日号)

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 水宅配最大手のプレミアムウォーターホールディングス(PWHD)の21年4-12月期(第3四半期)における売上高は、前年同期比21.9%増の507億300万円だった。営業利益は同43.3%増の48億9900万円だった。顧客数が安定して増加していることに加えて、水ボトルの製造原価が低減したことや、物流費を抑制できたことで、営業利益が大幅に増大したという。
 PWHDでは、商業施設での催事販売、テレマーケティング(テレアポ訪販)、ウェブ販売の主に三つの手段で新規顧客を獲得している。21年4月以降も、商業施設の営業時間が短縮したり、県をまたいだ営業活動ができなくなったりするなど、新規顧客獲得の条件が制限されていたという。同社では、催事販売の出展場所を、大型の商業施設から、地域のスーパーマーケットなどに機動的に変更するなどして、新規顧客獲得の営業活動を継続してきたという。その結果、21年4月以降の、催事提案による新規顧客の件数は、前期比10%増のペースで獲得し続けているという。
 テレマーケティングによる新規顧客の獲得件数も、前期比20%増のペースで推移したとしている。
 営業利益については、熊本・南阿蘇や兵庫・朝来といった、全国に6カ所ある採水工場の稼働率が向上し、水ボトルの1本あたりの製造原価が低減した結果、利益率が大幅に改善した。物流費の抑制を図ることができたことも、利益率の改善につながったとしている。
 PWHDでは現在、水ボトルの配送について、多くの部分を大手配送会社に委託しているが、一部の地域においては、PWHDが独自に契約した中小の配送会社が、水ボトルの配送を行っている。独自契約の配送網の割合が増加していることから、物流費の抑制につなげられたという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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