白寿生科学研究所 〈産学連携で若者の健康リテラシー向上を目指す〉 (2022年2月3日号)

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原邦昭会長によるあいさつの様子

原邦昭会長によるあいさつの様子

 電位治療器「ヘルストロン」の体験販売を展開する白寿生科学研究所(白寿、本社東京都、原浩之社長)では19年から、桜美林大学と連携し、学生向けに、「健康ビジネスの現場」が体験できる実習を開講している。実習では、健康情報や、白寿の企業理念、「ヘルストロン」、体験会場である「ハクジュプラザ」について学ぶ。産学連携の狙いについて同社は、「『健康無関心層』と言われている若年層に、健康ビジネスを体感してもらい、未病や予防に関心を持つ若者のすそ野を広げていくこと」だと説明している。
 白寿が行っている産学連携の取り組みは、桜美林大学ビジネスマネジメント学群のビジネス演習の一環。通年で全28回の講座を設けている。
 桜美林大学のビジネスマネジメント学群では、出版社や観光産業など、十数社の一般企業と提携しており、白寿は健康産業の企業として参画しているという。
 白寿は大学に対し、健康機器のノウハウを提供するほか、担当の社員による講義やアドバイスを行い、実地的な支援を行っているという。
 実地研修では、桜美林大学の新宿キャンパスに「ヘルストロン」を設置。学生が、「ヘルストロン」の利用を促す宣伝を行い、利用した学生に対してアンケートを行ったという。
 LINEを活用したデジタルマーケティングの研修も実施した。同研修では、LINEのクーポンを利用し、学内のカフェテリアで、白寿が販売するカルシウム飲料「カルロン」と交換するサービスの構築も行った。学生らは、ヘルスケアとデジタルを融合したサービスの設計・運用を実践の中で学んだのだという。
 1月には、白寿の本社ビルで成果発表会を実施。学生は、原社長や白寿の社員に向けて、最終成果を発表した。
 白寿としては、桜美林大学と産学連携の取り組みを行うことで、若者の健康リテラシーを高めることが目的だという。将来的に、白寿の商品開発などに、産学連携で得た知見を活用することも検討しているという。白寿の社内に、若者向けにヘルスケアサービスを提案するマーケティングリサーチグループを作ることなども、長期的な視野に入れているという。

学生がディスカッションしている様子

学生がディスカッションしている様子

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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