【食品売上高ランキング〈2021年版〉】 上位50社合計売上高6704億円超に(2021年10月14日号)

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 日本流通産業新聞社はこのほど、食品通販や食品宅配を手掛ける企業を対象にした「無店舗販売 食品売上高ランキング〈2021年版〉」をまとめた。上位50社の合計売上高は6704億6100万円だった。前年同期調査の上位50社合計より805億6000万円増加した。
 ランキングはヨシケイ開発が820億円で首位を堅持。2位のアマゾンは前年より100億円増の600億円だった(本紙推定)。オイシックス・ラ・大地が展開する「Oisix」は、コロナ禍で受注が急増して前年比39%増。食文化は前年比で2.4倍に急伸した。
 ランキングトップのヨシケイ開発は、全国65のフランチャイジー(FC)を抱え、FC合計の売上高が828億円となった。時短を訴求する「ミールキット」が好調だった。
 2位のアマゾンは、生鮮食品のECサービス「Amazonフレッシュ」を含めた食品の売上高を推定した。
 3位のオイシックス・ラ・大地が展開するEC「Oisix」は前年と比べて140億円増えた。グループ連結売上高は1000億円に達している。
 ワインや高齢者向け総菜を取り扱う総合通販のベルーナが売り上げを伸長。ワタミやシニアライフクリエイト、シルバーライフといった高齢者向け宅配企業も増収となった。菓子系ではケイシイシイやcottaなどが伸びた。
 24位の食文化は、20年3月に学校が全面休校になった際、学校給食の食材を買い取ってECで販売した。この取り組みがメディアや口コミで拡散され、新規顧客の増加につなげた。顧客の購入単価が増えたことも寄与したという。
 ネットスーパー系では、イトーヨーカ堂が減収となったものの、ライフコーポレーションが急伸。ライフは22年2月期に年商100億円を見込む。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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