ハーバー研究所 20年4―9月期/営業損失が3.2億円/コロナ休業で卸などが減収

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 ハーバー研究所の20年4―9月期(中間期)連結業績は、営業損失が3億2000万円の赤字(前年同期は14億8000万円の黒字)だった。新型コロナウイルスによる店舗休業などに伴い、百貨店向け卸販売が減収。基礎化粧品の売上高は前年同期比28.7%の減少だった。
 中間売上高は同30.2%減の66億5300万円。「通信販売」は同6.9%減の39億2172万円だった。「百貨店向卸売」は同75.1%減の5億3670万円、「その他卸売」が同19.7%減の19億2496万円、「直営店」は同65.1%減の2億6966万円。
 決算説明会で宮崎一成常務は、「店舗に来られないお客さま向けに通販の利用を促すはがきを送るなど、販売チャネル間の相乗効果の最適化を図る」と説明した。
 通販については「巣ごもり需要による受注は7月に鈍化した。通販でどのような売り方をしていくか検討し、今後(売り上げを)伸ばしていきたい」と述べた。
 品目別売上高は「基礎化粧品」が同28.7%減の45億3338万円、「メイクアップ化粧品」が同37.7%減の4億3301万円、「トイレタリー」が同11.3%減の3億457万円、「栄養補助食品・雑貨等」が同37.8%減の13億1419万円だった。
 売上総利益率は71.9%となり、前年同期より3.7ポイント悪化した。生産量の減少に伴い、原価率が上昇した。販管費率は76.7%で同16.7ポイント悪化した。これらにより、経常損失3億1900万円(同14億8000万円の黒字)、四半期純損失2億100万円(同9億5600万円の黒字)となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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