大幸薬品 20年4―9月期/売上2.3倍の109億円/「クレベリン」大幅に伸長

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柴田高社長が「クレベリン」の伸長など説明

柴田高社長が「クレベリン」の伸長など説明

 大幸薬品が11月12日に発表した20年4―9月期の連結業績によると、売上高は109億6700万円、営業利益は42億3800万円だった。「クレベリン」シリーズの感染管理事業が拡大した。
 今期は決算月変更に伴う変則決算で、調整後の前年同期間比は売り上げが2.3倍、営業利益は4.3倍となった。
 コロナ禍での消費者の衛生管理意識の高まりを受けた。感染管理事業の売上高は約5倍の86億2500万円、営業利益は41億4700万円。
 同事業の海外向け売上高は3億6400万円だった。台湾向けには今年4月、販売強化とECの準備を目的に代理店からクレベリン販売事業を譲り受けている。
 11月13日にオンラインでライブ配信した決算説明会で、柴田高社長は、「台湾は日本に近い土壌と市場があると分かった。台湾にも注力して『クレベリン』を大きな市場に育てていく」と話した。
 「クレベリン」は、新たな生産拠点となる茨木工場が11月下旬から稼働。生産能力は最大約10倍に向上する見込み。
 医療機関や公共施設などを対象に、10月上旬に開設したECサイト「クレベリンオンラインショップ」は、介護施設を中心に受注が拡大しているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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