ワコール/5年後にEC売上200億円へ/物流強化で47億円の投資も

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増床後の完成予想図

増床後の完成予想図

 ワコールは25年3月期までに、EC売上高を現在の約4倍になる200億円に引き上げる計画だ。リアル店舗とECサイトの相互送客を強化するほか、物流拠点を増床して体制を強化する。増床後の物流センターは22年9月の稼働を目指す。物流強化への投資額は47億円としている。
 今後、「顧客データを店舗とECの相互で共有し、お客さまにとって利便性の高い購買環境を提供する」(総合企画室)方針。具体的な取り組みは現段階では非開示とした。
 同社の最大拠点となる滋賀・守山市の「守山物流センター」の増床に今年7月から着手しており、22年1月に完成予定。
 同センターの従来の延べ床面積は約3万9600平方メートル。これに約2万4090平方メートルを追加し、合計で約6万3690平方メートルに拡充する。鉄骨造り5階建てで、倉庫面積は従来の1.6倍に拡大、発送能力は1.3倍に高める計画だ。
 20年4―6月(第1四半期)のEC売り上げは前年同期比91%増となった。5月度は同106%増と最も伸び率が高かった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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