RIZAPグループ 20年3月期/黒字計画が純損失55億円/コスト削減、非対面事業を強化

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 RIZAPグループの20年3月期における当期純損失は54億9100万円(前期は217億8300万円の純損失)になった。コロナ禍に伴い、固定資産などを保守的に評価したため、減損・在庫評価減が生じた。当初は5億円の黒字になる計画だった。今後は収益拡大のため、グループを挙げてコスト削減、非対面事業の開発を強化する。
 売上高は前期比3.8%減の2029億3400万円だった。子会社のワンダーコーポレーションが運営するCD・DVDなどの販売店を閉店したり、コロナ禍に伴いボディーメイク店「RIZAP(ライザップ)」などの会員が減少したことで売り上げが減少した。
 営業損失は7億5200万円(前期は83億9400万円の営業損失)となった。子会社の営業損失は減少傾向にあるという。
 今後、コロナ禍が収まらない状況の中、収益性の拡大を図る。グループの共有機能を統合したり、スケールメリットを生かしたコスト削減を図る。
 さらに非対面事業の開発に集中する。「RIZAP」では、トレーナーによるオンライントレーニングを提供したり、自宅でできるトレーニングプログラムを提供したりしている。法人向けには、健康プログラムのEラーニングを提供する。
 アパレル販売のアンティローザやイデアインターナショナルなどの子会社は、ECを強化することで増益を達成している。今後もグループ会社のEC化を強力に推進する計画もある。
 21年3月期の業績予想は、コロナ禍の影響が予測できないため、未定としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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