スクロール/茨城に物流センター/投資額60億円、20年稼働

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EC・通販ソリューション専用の物流センター「スクロールロジスティクスセンターみらい(仮称)」の完成予想図

EC・通販ソリューション専用の物流センター「スクロールロジスティクスセンターみらい(仮称)」の完成予想図

 スクロールは8月29日、茨城・つくばみらい市に新たな物流センターを建設すると発表した。ソリューション事業の強化・拡大が狙いで、全国を網羅する物流ネットワーク構想の基盤と位置付ける。土地の取得を含めた投資額は約60億円。2020年4月に稼働する予定だ。
 新物流センターの名称は「スクロールロジスティクスセンターみらい(仮称・SLCみらい)」。敷地面積は1万4976平方メートル、延べ床面積は約3万平方メートルの規模で、鉄骨造り5階建て。所在地は茨城県つくばみらい市紫峰ヶ丘36—1。
 「SLCみらい」は、保管効率を最大限に高めたストックエリアや、配送リードタイムを最短にするための当日入出荷クロスドックエリアを装備する。ECの受注問い合わせ処理やコールセンター機能も持たせる。
 スクロールのグループ企業で、ソリューション事業を手掛けるスクロール360(本社静岡県、山崎正之社長)が提供している、コンビニでの商品受け取りサービス「コトリ」のアソート機能もセンター内に配備する。
 スクロールは中期経営計画「新みらい2020」において、ソリューション事業の方針として「複合的なソリューション提供による収益力の強化」を掲げている。
 「SLCみらい」の建設は、スクロール360のEC・通販事業者向け物流受託事業において、クライアントの物流コスト低減、配送リードタイム短縮、物流拠点の多極化によるBCP対策など、あらゆるニーズへの対応とマーケティング支援が可能になるとみている。
 今後は中部エリア(SLC浜松西、SLC浜松、SLC磐田)および関西エリア(SLC関西)とのシステム連携を図り、物流コストおよびリードタイムの最適化を図っていく計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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