ストリーム 22年2―4月期/売上17.7%減/消費者の節約志向が影響(2023年6月15日号)

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 家電のECサイト「ECカレント」を運営するストリームの22年2―4月期(第1四半期)のEC売上高は、前年同期比17.7%減の65億3100万円だった。食料品などの生活必需品の価格高騰による消費者の節約志向が、売り上げ減少に直結した。営業利益は同57.8%減の1億2200万円だった。
 ストリームは第1四半期では(1)ポイントアップキャンペーン(2)新規出店(3)レンタル事業「Rentco(レントコ)」─などに注力した。
 出店している「楽天市場」では、「5と0が付く日は楽天カード利用でポイント5倍」、「au PAYマーケット」では毎月3、13、23日の3が付く日に開催されるポイントキャンペーン「三太郎の日」などに、同社独自のポイントアップ施策を展開して、購入を促進した。
 実際にカメラレンズ、電子機器、プリンター、ディスプレーなどの販売が好調に推移した。
 新規出店では、ANAXが運営する「ANA Mall」、「dショッピング」に出店を開始した。「ANA Mall」では、掃除機、冷蔵庫、パソコン、カメラなど約15万点を出品した。
 「実際に出店後の売り上げも毎月右肩上がりに推移している」(右田哲也取締役)と振り返る。
 だが、効果的な販促や新たな販路を開拓しても、消費者の節約志向の影響は大きかったようだ。
 「食品などの生活必需品は節約したとしても購入しないということはない。だが家電はそうではない。影響を直接受けた」(同)と吐露する。
 このことを受け、ストリームは、今期は市況や消費者のニーズを分析しながら、最適な販促と販売価格の設定を行っていく計画だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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