ファーマフーズ 22年8月―23年4月期/経常利益は15億円に/通販好調で19.3%の増収(2023年6月15日号)

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 ファーマフーズの22年8月―23年4月期(第3四半期)連結業績における売上高は、通販事業が拡大したことから前年同期比19.3%増の525億3300万円となった。営業利益は前年同期比75.4%増の16億3400万円に、経常利益は同47.0%増の15億8200万円になった。
 前年同期には2億8400万円の赤字だった四半期純利益は、10億6800万円の黒字に転じた。
 同社では、上半期から投資の適正化に取り組んでいる。その結果、23年2―4月期(純第3四半期)の広告宣伝費は83億800万円となった。22年8月―23年4月期の累計広告宣伝費は前年同期比19.1%増の314億1440万円(BtoC事業は同18.9%増の310億100万円)になったという。CPO・LTVを重視しつつ、新製品への広告宣伝投資を積極化させたとしている。
 グループ全体の定期客件数は、前年同期比0.9%増の99万1535件になったという。
 通販を主軸としたBtoC事業の売上高は前年同期比19.5%増の457億7900万円となった。セグメント利益は同97.2%増の16億2200万円となった。
 BtoC事業を商材別にみると、「ニューモ育毛剤」をはじめとする「医薬品・医薬部外品」の売上高は、前年同期比2.4%増の255億2000万円となった。「ニューモ育毛剤」の定期顧客件数は、前年同期比0・4%減の46万5285件だった。
 子会社の明治薬品(本社富山県)の指定医薬部外品「ラクトロン錠」や薬用ホワイトニングジェル「DRcula(キュラ)」は、特にウェブ広告で受注が増加したという。
 「化粧品」の売上高の伸長が著しく、売上高は前年同期比103.1%増の95億5800万円となった。「ニューモ」ブランドのまつ毛美容液「WMOA(ウモア)」が主力で、累計出荷件数は5月27日時点で200万本を突破しているという。
 子会社のフューチャーラボ(本社東京都)の「珠肌ランシェル」なども増収に貢献したとしている。
 「サプリメント」についても、明治薬品の機能性表示食品「シボラナイトGOLD」などが寄与し、売上高が前年同期比32.3%増の99億3600万円となった。同製品の後継品としてブラックジンジャー由来の機能性表示食品「シボラナイト2」の発売を開始しているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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