カラクリ/10億円を資金調達/次世代コンタクトセンター実現へ(2023年2月16日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 カスタマーサポート支援を手掛けるカラクリ(本社東京都、小田志門CEO)は2月8日、総額10億円の資金調達を実施したと発表した。調達資金は顧客から寄せられた声をデータとして有効活用できるプロダクト群の開発や、AI(人工知能)が学習してオペレーターの業務を効率化できる支援ツールの開発に充当する。次世代のコンタクトセンターの実現を目指す。
 既存投資家のALL STAR SAAS FUND PTE.LTD.、ベンチャーキャピタルのジャフコグループに加え、SBIインベストメントを引受先とする第三者割当増資を実施する。さらに商工組合中央金庫からの融資も含めて調達額は、総額10億円になる。今回の資金調達により、累計調達総額は約18億1000万円となった。
 カスタマーサポートやコンタクトセンターに蓄積するデータは「宝の山」と呼ばれているが、多くの企業がこのデータを活用しきれず、収益向上に生かすことができていない。背景にはデータの分析・統合・連携などの高いハードルがあると指摘する。
 同社は「CX(顧客体験)ソリューション事業」「EX(従業員体験)ソリューション事業」の2本柱を軸に顧客データの有効活用を可能にするプロダクト群の開発を促進する。さらにジェネレーティブAI(コンテンツやモノについてデータから学習し、それを使用して創造的で現実的な新しいアウトプットを生み出す機械学習手法)モデルのカスタマーサポート領域の研究開発を強化する方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ