集英社(本社東京都、廣野眞一社長)は、昨秋に定期刊行を終了したファッション誌「Marisol(マリソル)」を、EC事業を行うブランドビジネス部に移管し、今年4月から新しい「コマースメディア」として再始動する。雑誌に掲載する商品は約8割がウェブメディアで購入できるように刷新。EC・通販の強化に乗り出す。
4月1日に発行する通販連動型ファッション誌「Marisol」をウェブメディアと連携させる。発行は年に2回とする。
ウェブメディアは「Marisol」の名称で刷新し、ファッションECを強化する。「きっかけ(情報)に出会えたらすぐに、次のアクション(購入)につながる場所」と位置付ける。従来の「Marisol ONLINE(マリソル オンライン)」では、商品を購入する際に他のECサイトに遷移する必要があったが、新サイトは購入まで完結できる。
ウェブ独自の特集や連載も充実させるほか、オンラインセミナーも順次開催していく予定だ。
ブランドビジネス部の鵜戸玲子コマースメディア室室長は、「マリソルが培ってきた、アラフォー女性に向けた最適なモノ選びの眼を、ECで存分に発揮したい。ここでしか買えないモノを見るだけではなく、お届けするワンストップが強み。ECの強化で、メディアでありながらログインするユーザーを多く持つことになる」と話している。
「マリソル」関連のEC売り上げの目標などは非公開としている。
集英社/「マリソル」通販強化/コマースメディアに刷新 (2022年1月20日号)
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