楽天/流通総額11.3%増に/スマホサービス強化やセール企画で<全文>

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楽天の14年7―9月期(第3四半期)における国内EC流通総額は、前年同期比11.3%増の4795億円だった。「楽天市場」でのスマートデバイス向けサービスの強化や「楽天スーパーセール」など大型セールイベントの企画が順調だった。
 楽天市場事業の業績は、売上高が同5.8%増の357億3400万円、営業利益は同3.8%増の180億8700万円だった。
 業績を伸ばした理由について楽天は、「スマホ比率の増加でどこでも買い物ができるようになっていることと、細かな機能改善」(三木谷浩史社長)を挙げた。「楽天市場」のスマホ比率は43%となっている。
 14年9月時点の「楽天市場」の出店者数は前年同時期比0.5%減の4万1718店舗。店舗数は微減となったが、店舗当たりの年間平均流通額は16.6%増の4710万円に向上した。
 出店戦略については「単に店舗数を増やすのではなく、プレミアムモールを目指してクオリティーを上げていく」(同)と説明した。
 楽天は11月から順次、店舗向けの料金体系を改定していく。会員に向けて、遅延や破損などを楽天が補償するサービスや、詐欺サイトの被害防止に向けて銀行振込決済を楽天銀行の楽天市場支店に集約するといった新しい取り組みを実施する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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