【フタバ 代表取締役社長 江口晃 氏】「ダシを科学する」をコンセプトに製品開発/ECに新規参入で販路拡大へ

江口 晃 氏

 昭和28年創業のだしメーカー、フタバ(本社新潟県、江口晃社長)は16年秋、EC事業に本格参入した。社内に研究施設を持ち、「ダシを科学する」ことをコンセプトに製品化している。17年1月に開始したBtoC―ECサイト「ON THE UMAMI」は、こだわりのオリジナル商品を販売する。ブランディングの一環として、東京や新潟で直営店の展開も検討している。法人向けのECサイトも立ち上げており、営業マンに加え、ウェブからの接点を広げることで業容拡大につなげている。4代目となる江口晃社長にEC事業の内容などについて聞いた。


■だしの深掘りから事業展開

 ーーー創業は1953年(昭和28年)。フタバのこれまでの略歴を教えてください。

 私は4代目となります。創業者にあたる私の祖父が、中華食材を販売していたことがスタートです。ホテルや飲食店といったプロ向けに業務用食材を提供してきました。その中で、最も安定した食材はなにかと考えたときに、だしを深堀りすることで事業を展開しようと考えたそうです。
 現在は工場の従業員を含めて140人規模になりました。販売先は、和食店や割烹店が中心で、最近では、居酒屋チェーンなどとも取引しています。全国に営業所を設置し、現地採用で、営業員を配置しています。全国の業務用の商材を販売する問屋への販売が中心です。
 売り上げの構成比は業務用のだしパックが6割。残りは削り節やめんつゆ、乾物などになります。

 ーーー御社の強みはどのような点ですか。

 当社は研究施設を持ち、だしを科学的に研究しています。〝キレ〟や〝深み〟を数値化して、目に見えるようにしています。だしは原料によって味がぶれてしまうこともあります。例えば、かつお節であれば、品質が一定になるように、ブレンドをしています。科学的なデータをもとに分析することで、他社との差別化を図っています。

 ーーーEC事業を16年に開始しました。狙いは。

 当社はあくまで業務用商材がメインだったため、一般消費者が当社の製品を知ることはこれまでありませんでした。一部、新潟県内の店舗で取り扱いがあったものの、全国的に知っている人はほとんどいません。


(続きは、「日本流通産業新聞」8月10・17日合併号で)

17年1月に立ち上げたBtoCーECサイト「ON THE UMAMI」

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