【アイメイカーズ 高谷成夫 代表取締役社長】オルビス元社長が陣頭指揮/日本化粧品をストーリーとともに世界発信

高谷 成夫氏

 「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイルの子会社で昨年7月に設立したアイメイカーズ(本社東京都、高谷成夫社長)が3月、事業を本格的に開始した。日本ならではの美容素材や技術を活用した商品の開発や、日本各地の化粧品を発掘してストーリー性を持たせた情報を国内外に発信していく「@cosme NIPPON PROJECT(アットコスメ ニッポンプロジェクト)」を立ち上げた。オルビス元社長の高谷成夫氏が社長に就任しており、その手腕にも注目が集まる。プロジェクトの詳細や今後の方針について高谷社長に聞いた。


■原料の発掘と商品開発も

 ーーーアイスタイルグループが商品開発を手掛ける理由は。

 アイスタイルは「ビューティープラットフォーム」を世界に広げていこうとしています。美容領域においてユーザーやスペシャリストが集まり、情報、モノ、ヒトが活発に動くプラットフォームを目指しています。ユーザーがさまざまな口コミ情報をプラットフォーム内で見たり書いたりしていく上で、商品は一つの重要なコンテンツとなるので、その重要な「コンテンツ=商品」をオリジナルで作ろうと考えました。この役割をアイメイカーズが担っていきます。

 ーーーなぜ、「日本ならでは」にこだわったのですか。

 日本の美容業界は世界でも特筆すべき存在であり、十分輸出していける産業だと思いますが、世界への発信力が弱いという課題を持っています。日本のビューティー産業の中で成長してきたアイスタイルとして日本の素晴らしさを世界に発信していきたいと考え、「アットコスメ ニッポンプロジェクト」を立ち上げました。日本のビューティーを世界に発信することに加え、ローカルのよさをグローバルに発信することがより重要かつ、求められている時代になっていることも理由です。美容・化粧品領域は人それぞれ好みがあるため、ブランド化できる可能性が十分あります。今はご当地コスメもお土産需要などに頼り、ローカルに閉じこもっているケースが多いですが、ローカルしか持ちえない優位性こそグローバルに発信できればと思っています。

 ーーー商品開発はどのような方法を考えていますか。

 大きく三つあると考えています。一つ目は、まだ化粧品の原料にされていない素材を原料化するところから企画開発していくこと。二つ目は、ある程度原料化されていてご当地コスメなどで販売されているが、世界に発信できるレベルまでにはまだ至っていないものをストーリーと合わせて発信してブランド化していくこと。三つ目は、商品化のプロセス自体を商品化することです。商品化のプロセス自体を商品化するというのは、例えば、働く生産者と一緒にどういうアイテムとして展開し、どういう流通で売っていくかを含め、そのプロセスを現地の人と一緒に考えながら進めていくようなイメージです。こうして作った商品を「@cosme nippon(アットコスメ ニッポン)」ブランドとして展開していきます。今回のプロジェクトは地方創生も視野に入れた取り組みとなるので、地方自治体の方々とも話をしています。一つの成功事例が出れば、多くの自治体へも横展開できると思っています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月6日号で)

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