【Nanest 熊谷翔吾社長】家電ECサイト「とどくネ!」展開/地域店の量販店とECの融合が最終目標

熊谷翔吾社長

 Nanest(ナネスト、本社神奈川県、熊谷彰吾社長)は、家電のECサイト「とどくネ!」をアマゾンで展開する。15年2月に事業を開始し、スタッフ2人で年商1億5000万円にまで成長している。現在はアマゾンだけでの販売展開だが、将来的には、アフターサービスの充実を図り、60代以上のシニア層の獲得も目指す。熊谷社長に現状を聞いた。


 ーーーECサイトを立ち上げたのはどのような経緯なのか。

 私は地元が神奈川県藤沢市出身で地元に貢献したいという思いで大学卒業と同時に14年12月に登記し開始の準備を整え、実働開始は15年2月開始した。
 政府の統計で、スマートフォンの普及率が急上昇しているという記事を見た。一方で、地域で家電の販売を営んできた店舗が年々減少している現状も知っていた。ECを活用しながら、地域に貢献できるのではないかと考え、家電などを販売するECサイト「とどくネ!」をアマゾンで立ち上げた。出品という形態で運営している。

 ーーーECサイトをアマゾンのみで展開している理由は。

 アマゾンが行う、フルフィルメント「FBA」という仕組みを活用している。商品の管理や注文処理、出荷、配送、返品などのカスタマーサポートも委託している。こうした仕組みを活用すれば、少人数でもサイトを運営できる点がアマゾンを選んだ大きな理由だ。カスタマーサポートや配送などの手配も委託することで、当社はサイト運営に専念することができる。
 集客も当社が行うのではなく、アマゾンに任せている。商品を探しに来る客に販売しており、積極的に費用をかけて販促を行っているわけではない。サイトをPRするのではなく、商品単位で集客するという考えだ。

 ーーー取扱商品で工夫している点は。

 家電を中心に、ハードディスクなどのPC関連商品など計500品目を取り扱っている。2~3週間の間隔で売れる商品を積極的に仕入れている。
 差別化を図るために、ニッチな商品も取り扱っている。仕入れ先の協力も得ており、融通が利くような仕組みなので、極力在庫を持たないような運営を心掛けている。

 ーーー家電のECは競合がひしめき合っている。どんな特徴を訴求しているのか。

 家電のECは、特に価格競争になりがちだ。他社が販売しないようなニッチな商品を仕入れることに気を付けている。探してもなかなか見つからない部品やレコード針なども販売している。
 当社は、地域に根ざした店という目標を掲げている。地域店と量販店とECの融合が最終的な目標だ。ECの販売網を生かし、店舗でもECと同じ価格で安く提供できれば貢献できると考えている。最近では、大学生協と組んで、大学生向けの家電を手軽な価格で通販展開している。
 将来的には、従来型で、商品を陳列する形式ではなく、対面で説明できるショールームスタイルを考えている。ネットで商品を注文した後、アフタ

ーサービスにも力を入れたい。

 60代以上のスマホ普及がどんどん進むだろう。ネットと店舗の融合という目標を達成したい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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