【ショッピングカート】フューチャーショップ「FutureShop2」/事業戦略部 部長商品企画開発ディレクター安原貴之氏 /利用店舗の平均売上トップの理由とは

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 フューチャーショップ(本社大阪府、星野裕子社長、06―6485―6485)が提供しているECサイト構築プラットフォーム「FutureShop2(フューチャーショップ・ツー)」を利用する店舗の平均売上高は、他社のサービスよりも高い。〝機能性の高さ〟だけがこの結果をもたらしたのではないという。利用店舗の売り上げを伸ばすサービスへの〝思い〟を事業戦略部・安原貴之部長に聞いた。


ーー「FutureShop2」が重視していることとは。
 当社はただ単に機能を提供しているのではありません。システムやインフラなどといったプラットフォームは当社に全面的に任せていただき、店舗さまが販売に注力できる環境を提供したいと考えています。
 当社はサービス開始当初から「商売上手な店舗さま」に多くご利用いただいているのですが、「商売上手な店舗さま」からのご意見、ご要望は商売の本質を突いたお声である一方、難易度が高いものが多く、中途半端な回答ではご納得されません。そのような高度なご意見、ご要望を全力で受け止めてきた経験からサポート力が鍛えられてきました。それらのお声をプラットフォームに反映し、サービス全体のレベルも上がり、店舗さまもさらに売り上げを伸ばしていただけるサイクルが生まれました。
 さらに、当社では勉強会やセミナーを数多く開催しています。距離が近い、少人数の勉強会もあれば、ECの動向を見据えたテーマを取り上げるセミナーも開催するなど、店舗さまの本気にお応えできるように日々努力しています。

ーー本気度の高い企業が次々と「FutureShop2」を採用する理由は。
 恵まれていることに、さまざまな業界で「商売上手な店舗さま」が利用してくださっており、それを知った店舗さまから「この店舗のような施策を実施したい」というご相談が寄せられ、採用いただけることがあります。
 また、サポートに寄せられるご意見、ご要望をもとに、売り上げアップのストーリー作りができる機能開発にこだわっているので、売り上げアップに悩まれている店舗さまにもサポートにご相談いただくことで「こういう事例もございます」と提案できます。
 例えば「FutureShop2」では会員限定クーポンを発行することができます。利用店舗の多くが会員獲得のツールとしてクーポンを活用しています。単なる割引による短期的な売り上げアップではなく、会員獲得施策として利用することにより会員と継続的なコミュニケーションが取れ、長期的な売り上げアップにつなげることが可能になります。このような顧客との長期的なお付き合いを実現できるサービスはどこかと考えると、当社のサービスにたどり着くということが多いようです。

ーーこれからECを始めようとしている企業が導入するにはハードルが高いのでは。
 当社のサービスではウェブの知識がそれほどない場合や、「こういう売り方がしたい」という思いがないと構築時の難しさだけがクローズアップされる面もあります。しかし、多くの企業が実績を上げているキャンペーン機能や会員獲得の仕組み、それらを使いこなして売り上げを伸ばしている店舗さまの事例が数多くあります。これら2100を超える店舗さまの事例を共有できることが弊社プラットフォームを利用する最大のメリットと考えています。さらに「FutureShop2」シリーズでは「オムニチャネル」や「越境EC」にも取り組めます。こうした仕組みをその都度開発しようと思うと多くの時間と費用がかかりますが、当社のプラットフォームを利用していただければ、実現したいタイミングで比較的低価格に導入することが可能です。

ーー今後のサービス強化策は。
 「FutureShop2」を利用して良かったと思っていただけるような新しい価値を提供していきたいです。例えばアマゾンが提供する決済サービス「Amazonログイン&ペイメント」を国内ASPカートで最初に対応し、一足早く多くの店舗さまに導入していただいた結果、アマゾンから「プレミアムパートナー」に認定していただきました。
 店舗さまが新しいことをやろうと思ったときにはプラットフォーム提供者がまずは良いサービスか見極め、その上で迅速に対応しないと実現できません。最初に対応することにはリスクがありましたが、リスクを覚悟しながら、良いサービスを提供できるように取り組むことが重要だと考えています。

事業戦略部 部長商品企画開発ディレクター安原貴之氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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