【ショッピングカート】NHNテコラス「CARTSTAR」/導線や離脱要因研究/消費者行動に基づき開発

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 NHNテコラス(本社東京都、稲積憲社長、0570―064―265)の「CARTSTAR(カートスター)」は、消費者目線の〝売り場づくり〟ができるネットショップ構築プラットフォームだ。
 サイト上の消費者の導線や、離脱要因などを研究しており、消費者がスムーズに買い物できるネットショップの構築が可能だ。スマホゲーム事業なども提供する同社が持つBtoCサービスのノウハウを生かしたシステムとなっている。
 ユーザーの閲覧率が高まっているスマホ対応は万全だ。一つのURLでユーザーがどのデバイスから見てもデザインが最適化される「レスポンシブルデザイン」を採用できるようにした。
 スマホサイトとPCサイトをそれぞれ個別にデザインすることも可能。導入店舗が自社の顧客層や商材などに応じてスマホサイトの構築手法を選択できる。
 顧客の属性や購入頻度に応じて表示するページのデザインを変更する機能もある。常連客にはスムーズに購入できる導線を設置したり、誕生月を迎えた顧客に特別な特典を付与するコンテンツを表示することも可能だ。
 「EC事業者にとって自社ネットショップはネット上の『本店』となることが多い。モール店などより消費者に寄り添った〝売り場づくり〟や〝接客〟を実現できなければ、店舗の魅力をお客さまに伝えることはできない」(コマース事業本部EC企画部サービス企画チーム・大熊真太郎氏)と話す。

■調査結果を店舗と共有
 NHNテコラスは昨年、消費行動の調査や研究を行う社内組織「おかいもの研究室」を設立した。
 同研究室では、ユーザーアンケートやインタビューだけでなく、ユーザーの行動を調査する「リモート動画調査」や、ユーザーがECサイトを閲覧する際の視線を記録する「アイトラッキング」などの調査を実施している。
 同研究室で得られた知見は製品開発に生かすだけでなく、導入店舗などとも結果を共有し、消費者理解を深める一助にする。
 同社はリアル店舗で利用できるタブレットPOSレジシステム「POSSTAR(ポススター)」や、中国2大モールへの出品・出店・運営を代行する「越境STAR」も提供している。
 これらのサービスと「カートスター」を連携させることにより、「オムニチャネル化」や「越境EC」がスムーズに展開できるという。
 さらに、複数ネットショップの一元管理サービス「TEMPOSTAR(テンポスター)」も提供しており、自社ネットショップとモール店の「商品情報」「在庫情報」「受注情報」の連携を支援することもできる。ECサイトの多店舗展開や運営効率化のサポート体制も整っている。
 導入を検討している事業者には30日間無料で試験運用できるサービスも提供している。

コマース事業本部 大熊真太郎氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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