機能性表示食品制度/届け出開始、大手に意欲的な動き/ファンケル、キューピーなど4月1日提出

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4月1日、機能性表示食品制度を盛り込んだ食品表示法が施行され、消費者庁は機能性表示食品制度の届け出の受け付けを開始した。同日、キリンやアサヒビールはノンアルコール飲料で届け出を行った。健康食品業界でもファンケルやキユーピーが届け出を済ませた。(表1参照)。大手を中心に、意欲的な動きが目立っている。
 ファンケルは4月1日に、二つの健康食品について届け出を済ませたという。届け出を行ったのは「えんきん」と「健脂サポート」の2品目だという(表2参照)。
 「健脂サポート」は、現在「健脂習慣」という商品名で販売されている健康食品を機能性表示食品制度にあわせてリニューアルした商品だ。届け出た機能性関与成分は「モノグルコシルヘスペリジン」。研究レビューでエビデンスを取得した。パッケージには「本品にはモノグルコシルヘスペリジンが含まれます。モノグルコシルヘスペリジンは血中の正常な中性脂肪値の維持に役立つことが報告されています」と表示する。
 キユーピーでも、4月1日に健康食品1商品について届け出を済ませた。
 既存のヒアルロン酸配合健康食品をリニューアルした新商品だという。届け出した機能性関与成分は「ヒアルロン酸Na」。機能性表示は「本品にはヒアルロン酸Naが含まれます。ヒアルロン酸Naは肌の水分保持に役立ち、乾燥を緩和する機能があることが報告されています」だという。エビデンスは最終製品の臨床試験で取得している。販売は、同社の子会社トウ・キユーピーを通じて通販限定で行っていく予定だ。
新制度活用で10億円増狙う企業も
 山田養蜂場やハーバー研究所、森下仁丹は、現時点で届け出の有無を明らかにしていない。ただ、3社とも早晩新制度に参加する意向を示しており、新制度の発足が売り上げに与える影響についても、期待感を表明している。

(続きは日本ネット経済新聞 4月9日号で)

消費者庁が公開したパッケージの例

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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