コマース21/中規模EC向け新製品投入/高機能で短納期・低コスト実現

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 システム開発のコマース21(本社東京都、玉井邦昌社長、(電)03―6400―4300)は1月28日、中規模EC事業者向けのECサイト構築パッケージ「Commerce(コマース)21 S5」の提供を開始した。同社が新製品を発表するのは15年ぶり。大規模ECサイト構築パッケージで培ったノウハウを活用して開発しており、高機能ながら、短納期・低コストで導入できるという。
 同社の主力製品「Commerce21 Sell―Side Solution(セルサイド・ソリューション)」の導入にかかる初期費用は2000万円以上。ECの年間売り上げが10億円以上の事業者が対象となる。一方、新製品「Commerce21 S5」の導入にかかる初期費用は1000万円以下。成長性の高い中規模EC事業者でも導入できる。従来製品は納品に半年以上かかるケースが多いが、新製品ならば、早いケースでは3カ月でECサイトを構築できるという。
 予約販売やセット販売、まとめ買い機能、ギフト機能、再入荷お知らせ機能などアパレルECサイトで必要な機能は標準搭載している。「新製品はアパレルや雑貨など商品バリエーションが多い事業者に向いている。コア機能に新たな機能をどんどん追加できる」(S5事業部部長・森雅人氏)と話す。
 大規模ECサイト構築パッケージの開発で培った、安定性の高いシステムづくりや、堅牢性を備えたセキュリティー構築に関するノウハウは新製品にも生かしている。会員統合システムやメール配信システムなどの他社サービスと連携しやすい設計となっており、機能の拡張性も高い。
 新製品投入で中規模から大規模までEC企業を幅広くカバーできる体制を整えた。今後は、製品のPRを強化し、導入社数を拡大したい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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