ユーグレナ中間期/中間期は売上倍増/売上の7割超が自社ブランドに

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 ミドリムシを原料とした健康食品・化粧品を製造販売するユーグレナの15年10月―16年3月期(中間期)の連結売上高は、昨年5月と9月に行った企業買収などが影響し、前年同期比105.7%増の52億3000万円だった。売上高に占める自社グループ製品の割合は73%にまで上昇した。5月に健食と化粧品の新ブランドをそれぞれECで先行発売するなど、同社では自社製品強化に力を入れている。
 同社は05年の創業から12年まで、ミドリムシ製品のOEM供給をメーンに行っていた。13年からは自社ブランド製品の販売に注力。ECや新聞広告などで大規模に展開してきた。同社では、16年9月期末までに全社売り上げに占める自社製品の割合を8割まで高めるとしている。
 同社のEC事業は、ミドリムシを配合した青汁「緑汁」の定期購入を軸としている。会員は4月の時点で13万1000人。同社では、メディアに報道されることを意識したマーケティングを実施。ミドリムシがテレビ放映されるたびに会員数が大幅に増加しているという。
 昨年5月と9月、OEM先を株式交換により同社の傘下に加えた。OEM先の売り上げを取り込んだことや、既存の自社製品の売り上げが伸びたことが影響し、中間期の売り上げは前年同期比で倍増した。
 5月には健食と化粧品について、それぞれ新ブランドを発売した。ユーグレナ抽出物を配合した化粧品の新ブランド「one(ワン)」からはオールインワン化粧品1品を発売した。自社ECや実店舗を通じて幅広いターゲット層に向けた商品展開を行っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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