【フォーデイズ 和田佳子社長】20年は”ステージアップ”した核酸ドリンクを投入

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 フォーデイズ(本社東京都、和田佳子社長)は19年12月5日、主力の核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」が発売20周年を迎えた。核酸原料は進化を続けており、20年12月に“ステージアップ“した核酸ドリンクを投入予定だという。20年はこのほか、ヒト幹細胞培養液を配合した美容液の発売や、20周年特別企画の豪華客船クルーズを計画しており、新施策が目白押しだ。

■20年3月期の売上高は320億円程度の見通し

 ─20年3月期決算の見通しについて。
 売上高は前期比4~5%減の320億円程度になると予測している。現在の会員数は24万人。東京オリンピック開催を間近に控えていても、日本の景気には不透明感があり、比較的年齢層の高い方々の足が止まっているのではないだろうか。
 一方で、精力的に活動しているグループも多い。化粧品に力を入れて、グループを伸ばしているリーダーもいる。新しいリーダーも現れ始めており、今後に期待が持てる。

 ─成長路線へシフトしていくための戦略は何か。
 既存の会員さんが「新しい方へ伝えたい」と感じるような、新規メンバー向けのプラスアルファの特典を拡充していきたい。フォーデイズという会社を見せられる場面を作っていくことも重要だと考えている。

 ─会社を見せられる場面としてさまざまなイベントを開催している。
 イベントでは、ゲストに新しい情報を提供することを心がけている。どんな方でも、いままで知らなかったことを知るという経験は楽しいものだと思う。新しい情報をなるべく簡単に、分かりやすく伝えることで、ゲストに「楽しかった。また来てみたい」と感じていただきたい。そのような場面を、会社主導で数多く作っていく。

 ─20年に開催するイベントは。
 毎年恒例の、フォーデイズを知っていただくためのイベント「フォーデイズ 春」を、大阪で3月に実施する。初の試みとして、5月に「初夏の会」を福島・スパリゾートハワイアンズで行う予定だ。会場を貸し切りにして、2000人の参加者に思いっきり楽しんでいただきたい。

 ─その他の営業施策について。
 セミナーの見直しを図っている。ゲストの方に分かりやすくイメージしていただけるように、会社や製品紹介の映像を新たに制作する。営業スタッフも増員したため、会社主催セミナーを積極的に開催していく。
 化粧品セミナーにも力を入れていきたい。化粧品市場は、店販や通販も含め、非常に伸びている。百貨店等の化粧品よりも価値を感じていただけるように、セミナーを洗練させていかなければならない。

 ─ビジネスメンバーの活動を活性化させる施策は。
 20周年特別企画として、20年秋のアジェンダ(報奨旅行)は、豪華客船でのラグジュアリークルーズを限定600人で実施。ハワイ島&オアフ島への限定80人のツアーも開催する。ぜひ目標を高く掲げて、参加条件を達成していただきたい。豪華客船でのクルーズ体験は、メンバーさん自身の世界観を大きく変えることだろう。フォーデイズへのロイヤルティもさらに高くなるものと期待している。


■ヒト幹細胞培養液高配合の美容液発売

 ─核酸ドリンクのさらなるバージョンアップ予定は。
 核酸ドリンク「ナチュラル DNコラーゲン」は、19年12月5日に発売20周年を迎えることができた。19年9月には、フォーデイズとライフ・サイエンス研究所のそれぞれの研究室を統合した共同研究室「次世代核酸ラボFD」を東京農工大学内に設立。核酸の機能性のメカニズムを研究して、栄養素としての核酸の必要性を明らかにしていく。これらの研究によって、核酸原料が大きな進化を遂げている。近い将来、自社で核酸原料の開発・製造を見据えている。
 20年12月には、新核酸ドリンクを発売したい。現在のものとはステージが異なる革新的な製品で、バージョンアップというより“ステージアップ“と言えるほどの進化になるだろう。

 ─核酸ドリンク以外の新製品投入はあるか。
 ヒト幹細胞培養液を高配合した美容液を、20年6月に発売予定だ。一般的な幹細胞化粧品よりも数倍の高配合であると自負している。核酸ドリンクとの相性も非常に良いと思う。
 サプリメントでは、顆粒状のエナジーサプリ「アミノフォース パワーエナジー」を20年4月にリニューアル発売する。20歳代のメンバーへモニター調査を実施したところ、とても評判が良かった。ぜひ若い方たちに飲んでいただきたい。これからも若年層の会員さん向けのラインアップを充実させていく。


■NBを学術的に研究、成果を論文にして発表

 ─フォーデイズ経営研究所を設立した。その目的とは。
 ネットワークビジネスに対する誤解・偏見はいまだに多い。しかし、業界内の私たちがいくら正当性を訴えても、一般の方たちには伝わりづらい。
 そこで、流通やマーケティングを専門に研究する研究者に、この流通が持つ課題と可能性、正当性を研究してもらうことで、ネットワークビジネスに携わる方たちが自信を持って活動できるようにしたい。
 研究を通じて、この流通の強みだけでなく、弱みも明らかになるだろう。それでも客観的に研究し、その成果を論文にして広く発表する必要がある。
 いずれにせよ、ネットワークビジネスという流通で得られる価値は、経済的な利益だけではないはずだ。


■フィリピン市場が好調、タイ・マレーシアを開業

 ─海外市場の動向について。
 台湾と香港が安定した業績を上げている。18年12月に開業したフィリピンも好調で、会員数が伸びている。先日、マレーシアも開業した。
 20年は、タイが2月に正式開業する。サロンも準備できたので、オープンが楽しみだ。また、中国で核酸ドリンクの流通を開始するべく、準備を進めている。

 ─20年のフォーデイズの展望は。
 21年3月期は売上高350億円達成を目指す。業績も重要だが、フォーデイズに携わっている方たちが本当に満足しているかどうか、今こそしっかり見ておきたい。参加しているメンバーさんが楽しく、無理なく、ずっと続けたいと感じていただける製品・サービスを提供していきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ