【ロイヤル化粧品 桃園忠会長】お客さま第一を最優先に価値ある仕事を提供(2022年6月30日号)

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桃園忠会長

桃園忠会長

 純金化粧品をネットワークビジネスで販売するロイヤル化粧品(本社東京都、桃園忠会長)は6月で創立35周年を迎えた。「いつの時代にも本物だけをお届けする」という企業姿勢のもと、代理店は約5000店、約35万人の会員を擁するまでに成長を遂げた。コロナ禍の制約が徐々になくなりつつある今の状況について桃園会長に聞いた。

 ─ロイヤル化粧品株式会社を設立して35周年を迎えた。22年3月期を振り返って、どのような1年だったと総括しているのか。
 やはりコロナの影響を多少なりとも受けた1年ではあったと思う。販売というよりも、人と人との触れ合いというマインド面で難しいところはあったのではないか。そんな社会情勢の中でも、約5000店の代理店が奮起してくださったし、若い方の参画が目立ってきた1年だったと思う。新規の大半を40代の方が占めるようになった。もちろん、地域によって事情は異なるので一律に若い方が増えているとは言えないが、全体的にはそんな印象だ。
 ─創業以来ずっと最前線で活躍されている会員の方も多いと聞く。
 ロイヤル化粧品としては35年を迎えたけれども、純金化粧品を発売してからは37年にもなる。この歴史を一緒に歩んできた同志とも呼べる代理店は大勢いる。毎年行なっている「素肌美コンテスト」を今年も4月に東京で開催したのだが、500名ほどの応募者の中から最終選考に30人まで絞った結果、80代以上の方が2人入賞するという快挙を起こしてくれた。この方たちの肌は非常にきれいで、50代にしか見えないほどだった。改めて当社の純金化粧品の製品力の高さを示してくれたし、会場に参集した会員の自信につながったと思う。
 現在、「特別セミナー」として私自身が全国を回っている。コロナ禍で全くできなかった対面でのコミュニケーションをようやく取れるようになった。全国行脚をするにあたっては、長く当社に携わっていただいている方を最優先にした。実際に出向いて話を聞いてみると、会社設立前から製品を愛用してくださっている方が少なくない。
 ─現場の方は桃園会長が出向いてくれたことに喜んでいるのでは?
 ありがたいことに、80歳を超えた方が空港まで出迎えてくれて、車で送迎までしていただくこともあった。こちらが恐縮するくらい喜んでいただけたし、私自身も久しぶりにお会いできて感動した。だいたい会場には50~100人が集まる。私とスタッフが午前中に現地入りして参加者と会議をして、終了後に皆さんとお昼ご飯を一緒に食べて懇親を深めるという流れだ。私がセミナーで話すのは、「なぜロイヤル化粧品を設立したのか」「なぜ化粧品なのか」という会社の理念・原点についてだけだ。「売り方」みたいな話は一切しないし必要がない。特別セミナーを行った県は全て、その後の売り上げがグッと上がっているので手応えを感じている。
 コロナ禍で対面でのミーティングなどができなくなり、オンラインツールに切り替えてミーティングを行ってきた。高齢の代理店の方も一生懸命使い方を覚えて参加してくださったことに感謝したい。これからは少しずつ対面の機会も設けていこうと思う。長らく山形工場の見学ツアーを休止していたが、これも再開させる方針だ。
 ─訪販化粧品各社は一般的に、オンラインに切り替えるのに時間を要していた感がある。
 当社はオンラインを駆使したビジネスにも対応できるようにスタジオを新設して、動画撮影から配信までできる体制を整えてきた。また、毎月1日に代理店のリーダークラスを集めて月例会議を実施しているが、この会議の中で、私が出演して事前収録した「ワンポイント・アドバイス」を配信しているのだが、これが非常に高評価だった。
 ─昨年発売した「DP(ダイエット・プロテイン)の売れ行きについて。
 予想以上の売れ行きで驚いている。ダイエットをサポートするプロテインで、非常に良い成分を配合した自信作で、美味しい製品に仕上げたこともポイントの一つだろう。
 ─コロナ禍で社員と現場のコミュニケーションに悩む企業が少なくなかった。御社が心掛けてきたことは何か。
 社員には、とにかくお客さまとのコミュニケーションをどんな形でもいいから小まめに取るよう指導してきた。会員の成績にかかわらず、とにかく会いなさいと。会うことが叶わないなら、電話やメールを使ってコミュニケーションを取る。これは全ての商売に共通することだと思う。
 また、社員がセミナーを主導できるように教育してきた。コロナ禍で代理店がセミナーを主催できないなら、社員が代理店に代わってセミナーを行うために出向く。代理店はお客さまにだけ集中してもらえればよい。
 ─これからのロイヤル化粧品のあり方で考えていることは。
 とにかく「商品力」に尽きる。私は話の中でよく、ラーメン屋を引き合いに出すのだが、ラーメン屋に行って美味しかったら行列ができますよと。宣伝なんかいらない。口コミだけで十分。行列ができないのは商品に問題があるからだと。商売は須らくそうだと思う。当社の純金化粧品で使用している金はここ最近、高騰していて原価率は高くなっているけれども、値上げはしないし金の使用量を減らすような、いわゆるステルス値上げは絶対にしない。お客さま第一を最優先にすることを忘れてはいけない。
 そして「良い仕事を提供すること」。当社には、普通の主婦だった人が年収1000万円を取るようにまでなった代理店が何人もいる。今後も価値ある仕事を提供していきたい。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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