【ロダン&フィールズジャパン ナショナルセールス&マーケティング シニアディレクター 剛力英樹氏】 オンライン活用した製品デモが好評 (2022年3月17日号)

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 米国で売り上げナンバーワンのプレミアムスキンケアブランドを展開するロダン+フィールズの日本法人ロダン&フィールズジャパン(本社東京都)では、21年9月にテリー・ホワイト前ゼネラルマネージャーが退任し、米国本社のメリッサ・サイツAPAC副社長が新たにゼネラルマネージャーに就任した。新体制となった同社の、剛力英樹ナショナル セールス&マーケティング シニアディレクターに、20年6月の日本開業後の状況と今期の戦略について聞いた。

■新たに2プログラム開始

 ─21年9月15日付でテリー・ホワイト氏が退任し、メリッサ・サイツAPAC副社長が就任したが、新たに取り組んだ施策は。
 グローバルと合わせた施策を日本でも導入している。21年秋にエイジングケアの新製品「トータルRFセラム」を発売し、非常に売り上げが好調で計画を上回った。当社の皮膚科学の技術に基づく製品で、コンサルタント(ビジネス会員)のスポンサリングにも活用された。
 ビジネス面では、コンサルタント向けのツールを導入した。ビジネスの状況が確認できるバックオフィスビジネス管理ツール「パルスbyPenny」を導入し、グループやビジネスの状況を閲覧できるようになった。
 新たなインセンティブプログラムとして、「リード・ザ・ウェイ」と「ファストスタート」の二つも開始した。
 「リード・ザ・ウェイ」は、マイルを獲得すると、ロゴ入りグッズやインセンティブトリップに結びつく報奨制度となっている。コンサルタントのビジネス活動やR+Fクラブ会員(製品愛用者)の紹介、製品の小売りでもマイルを獲得できる。この施策によって、コンサルタントの定期購入率も上昇した。
 「ファストスタート」は、ビジネスを開始したコンサルタントが登録月を含む4カ月間に、一定の基準を満たすことでプラスで得られるボーナス。
 まずは上半期(1~6月)に実施する計画だが、浸透度が進んでビジネスの活性化への兆しが見えていることから、おそらく年間を通した施策になるだろう。
 ─前期(21年12月期)の売上高はどうだったか。
 公表は控えているが、全体としてはコロナ禍においては健闘した。初年度の20年12月期(6―12月の7カ月間)は、多くのコンサルタントが登録してビジネス活動を開始した時期だった。前期は、R+Fクラブ会員数が大きく伸びた。
 初年度はコンサルタント数とR+Fクラブ会員数の比率は5対1の割合だったが、前期はコンサルタントとR+Fクラブ会員は1対1に近くなっている。
 米国では売上高の7~8割をR+Fクラブ会員からの売り上げで占めている。
 ─前期、売り上げ増に寄与した施策は。
 6月に、R+Fクラブ会員向けに当社の基本のスキンケアセット「スキンケアプログラム」が10%オフになるというキャンペーンを実施した。秋にも、新規にR+Fクラブ会員に登録すると、次回製品購入時に10%オフになるクーポンキャンペーンを行った。これが、R+Fクラブ会員数の増加と売り上げ増に大きく寄与した。
 ─コンサルタントのコアの年齢層は。
 30代後半~40代中頃の方だ。エステやネイルサロン、美容室の経営者が多い。また、日本でスポンサリングを行う際に必要な認定制度「ジャパン サーティフィケイト プログラム」を取得した海外のコンサルタントが、日本開業当初は1万5000~6000人だったが、現在は2万人に増えた。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月17日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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