【ネクステージグループ 佐々木洋寧社長】 産電の数万人のOB顧客にアプローチ (2022年2月10日号)

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 リフォームの訪販のメッドコミュニケーションズを傘下に持つネクステージグループ(本社東京都、佐々木洋寧社長)は21年10月1日、太陽光発電や住設機器の訪販を手がける産電のグループ会社の産電テクノ(本社奈良県)を買収した。買収と同時に、産電から太陽光発電などの訪販事業の譲渡を受けた。ネクステージグループは産電テクノの買収によって、産電が持つ数万人の太陽光発電のOB顧客にアプローチできるチャンスを得たとしている。ネクステージグループの佐々木洋寧社長に、産電テクノの買収によって生まれる、ネクステージグループとのシナジー効果について聞いた。

■実質的な産電買収

 ─産電テクノの買収によって得られるメリットについて聞きたい。
 産電テクノの買収によって、当社が持っていない、太陽光発電の営業のノウハウを吸収できると考えている。逆に、産電テクノにとっても、当社が持つ、リフォームの営業のノウハウを共有できるというシナジー効果が期待できる。
 買収したのは産電テクノだが、産電からは対面営業の事業の譲渡を受けており、実質的に産電を買収したものと考えている。産電で太陽光発電の対面営業を行っていた営業マン約50人が、産電テクノに移籍し、当社の傘下で営業活動を行っている。
 産電はこれまで飛び込み営業メインで、一般のお客さま向けに営業活動を行ってきた。産電の営業には歴史があり、その手法には厚みとボリュームがある。太陽光発電の営業については、我々よりも長けている。そのノウハウは吸収する価値が大いにある。
 逆に、産電には、メッドコミニケーションズが得意としてきたリフォーム営業の経験がほとんどない。産電テクノの営業マンに当社のノウハウを提供する価値もあると考えている。
 産電は、北は仙台、南は広島まで広範囲に支店を持っており、数万人のOB顧客を抱えている。産電の顧客に、当社のリフォーム商材を提案していくことは強い武器になると考えている。


■OJTで営業ノウハウ共有

 ─営業現場でのノウハウの共有について聞きたい。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月10日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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