【ニュースキンジャパン 小林和則社長】 新デジタルツール導入で愛用者拡大に期待(2021年10月7日号)

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 ニュースキンジャパン(本社東京都)の20年12月期売上高は2期連続増収となり、今期の中間期も好調を維持している。今期は美顔器「ageLOC ブースト」を正式発売したほか、サプリメント「ageLOC META」の先行販売やスキンケアのデジタルツール導入も準備している。3期連続増収を見込む小林和則社長に聞いた。

■2年連続の増収に

 ─20年12月期の売上高は前期比3%増で、2年連続の増収になった。今期(21年12月期)の第1四半期も前年同期比14%増、第2四半期は6%増と継続して成長している。成長要因についてどのように分析しているのか。
 一番大きいのは、非常に若い世代が参加して活性化している点だ。ミレニアル世代だけでなくZ世代においても、ニュースキンのビジネスに取り組む人や製品を愛用する人たちが非常に増えてきている。
 特に、昨年のコロナ禍の緊急事態宣言下であっても、デジタルネイティブの若い世代が対面と遜色なく、ソーシャルメディアを駆使してビジネス活動を盛んに行っている。また、ニュースキンジャパンが約30年前にスタートしてからずっとビジネスを継続しているメンバーや愛用者の方々も非常に多くいる。そこに、若い世代が加わったことが成長の要因だと思う。
 ─新規会員登録者数とLOI(ビジネス契約書)申請者数は2桁増が続いているか。
 上半期はそれに近い数値で推移したが、下半期は、前期の第3~第4四半期が急成長したため、2桁増とまではいかないが、非常に高いレベルで数字を維持している。新規会員の平均年齢は、31~32歳と変わらずに活発だ。
 ─今年1月から半年間のテストで開始した、ビジネス初期のBR(ブランド レプリゼンタティブ)達成のためのプログラム「4シェアリング ブロック」は好評のため、12月まで延長して実施している。
 従来、LOI達成期間は6カ月間だったが、4シェアリング ブロックは、しっかりとした流通を短期間で作り、4ブロックを1カ月で達成できる会員がBRに昇格できるというプログラムだ。
 導入後、実際にLOI達成者の半数以上がこの4シェアリング ブロックを活用して昇格した。フィールドでの活用度が高いことから延長を決定した。
 ─かなりスピードアップした昇格で活用者も多いが、これは想定していたか。
 ここまでは考えていなかった。当社では19年から徐々に成長を加速していく中で、健全性を伴った成長ができている。しかし、プランを良く理解しない会員が製品を買い込みしてしまう懸念はあり、注視しているところだが、現在のところそういったことはない。維持率の推移も含めて、最終的に報酬プランに導入するかをグローバルも含めて判断していく。
 ─「ageLOC ブースト」を3月に正式発売した。売れ行きはどうか。
 予測を上回り売れ行きは良かった。ただ、

(続きは、「日本流通産業新聞」10月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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