【コープデリ生活協同組合連合会 執行役員 宅配運営企画兼委託配送統括部長 成田章二氏】組合員急伸、安定供給体制の構築を

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 関東信越の7地域生協が加盟するコープデリ生活協同組合連合会(本部埼玉県、土屋敏夫理事長)はコロナ禍に伴い、新規組合員が増えている。20年4―8月期の供給高は前年同期比16%増で推移。課題だった配送員の確保も進み、年間で最も受注が見込める年末商戦を控えて、通期での増収を見込む。コープデリ連合会で宅配事業を統括する成田章二氏に、コロナ禍の受注の状況や通期の見通しについて聞いた。

 ─20年3月期の業績について聞きたい。
 20年2月までは前年を超えるかどうかというところで苦戦していたが、コロナ禍で3月度の新規組合員や受注が増加したことで通期では増収に転じた。前期は新規組合員の増員も苦戦したし、既存組合員からの受注も想定してほど伸びなかったからだ。また、昨秋の台風による影響や配送スタッフの不足も要因だ。
 ─コロナ禍により、新規組合員や受注が急激に増えたと聞く。対応については。
 コロナ禍で、急激に新規組合員と受注が増加したため、5月末から約1カ月間、首都圏の地域生協「コープみらい」では新規組合員登録を一時的に停止した。受注が急激に伸びたことで配送センターでの仕分けが追い付かず「計画欠品」を実施して対応した。
 新規組合員も増えたが、既存の組合員で利用を停止していた人の再開も多かった。通常、利用を停止する組合員が一定数いるのだが、この間は利用停止がなく、再開する人が増えたことも拍車をかけた。そのため、3月以降は新規組合員獲得のプロモーションを行うことはなかった。

(続きは、「日本流通産業新聞」」10月22日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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