ベルーナ 21年4―9月期/売上高16.1%増/食品、看護師向けが2桁増収 (2021年11月25日号)

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 ベルーナの21年4―9月期(中間期)連結業績は、売上高が前年同期比16.1%増となる1058億800万円だった。食品を取り扱うグルメ事業や看護師向け通販のナース関連事業が2桁増収を達成。セグメント別では化粧品健康食品事業とその他以外、6事業で増収を達成した。総合通販事業の売上高は、同4.6%増の470億4400万円だった。
 グルメ事業の売上高は同21.6%増の119億1300万円。稼働顧客数の増加に伴い、積極的な広告宣伝を実施した。ナース事業の売上高は同11.1%増の87億6500万円。テレビコマーシャルの展開が増収に影響した。
 ただ、両事業とも新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、セグメント利益は前年同期比減益となっている。総合通販事業も巣ごもり需要が想定よりも低く、セグメント損失は5億2500万円を計上した。
 他部門で増収をけん引したのが不動産などのプロパティ事業だ。同事業による売上高は同246.4%増の107億7500万円だった。海外不動産の売却で約62億円の増収となったほか、国内ホテル営業の寄与で9億3000万円の増収となっている。
 返品調整後の売上総利益率は58.0%で、前年同期比1・0ポイント悪化。売上高販管費率は53.6%で同0.4ポイント改善した。総合通販事業は既存カタログのレスポンスダウンで媒体費率が上昇。物流費率や人件費率も上昇し、前年同期比22億6000万円の営業減益だった。
 しかし、プロパティ事業や呉服関連事業の増収による営業増益で、中間期の営業利益は同4.2%増の47億5600万円だった。経常利益は同0.5%減の51億円、四半期純利益は同9.8%増の32億1000万円を計上した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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