ヤクルト本社 21年4―9月期/「ヤクルト1000」がけん引/YL数は中間期で増員(2021年11月18日号)

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 ヤクルト本社の21年4―9月期(中間期)における、乳製品と化粧品の合計売上高は、前年同期比7.4%増の534億2600万円だった。ヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、「ヤクルト1000」への移行があったことから同17.7%減の272万2000本に減少。期初から全国展開を開始した機能性表示食品「ヤクルト1000」は前年同期の約4倍となる114万8000本と好調に推移した。連結業績は増収増益だった。
 宅配チャネルは、「ヤクルト400W」を含む「ヤクルト400」シリーズと「ヤクルト1000」を中心に、エビデンスを活用し、既存客への継続飲用を促進した。ネット注文サービス「ヤクルト届けてネット」、遠方に住む家族に届ける「家族に届けてネット」を通じて、新規客との接点づくりを強化。宅配組織の強化を図るため、ウェブを活用した採用活動を積極的に展開した。その結果、ヤクルトレディ(YL)は21年3月末比で117人増の3万2964人に増えた。
 「ヤクルト1000」は既存客の9割が購入。「ヤクルト1000の継続率はヤクルト400類と同等の水準で、商品が持つ魅力に強い手応えを感じている」(IR)としている。
 化粧品は、オリジナル保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」の「価値普及」活動に重点を置き、「内外美容」の実現と化粧品愛用者の拡大に努めた。7月に大人の乾燥肌に向けた高保湿ボディケアシリーズの新ブランド「Cоculme(コクルム)」を導入し、ボディシャンプー、ボディシャンプー(つめかえ用)、ボディミルクの3品を発売。さらに、9月に化粧品本格販売50周年を記念し、保湿効果の高い基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズから「ラクトデュウ S.E.ローション(ミニボトル付き)」を数量限定で発売したものの、化粧品事業の売上高は同2.7%減の34億7100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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